表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
159/399

157話 正しいアクションとは


――

トップの部屋

――


 トップの部屋に来たのは2回目……かな。かなり序盤のことだから全然覚えてなかったけど、確かに古いハープが置いてあるね。……誰かが入ってきたりはしないか。イベントが進行するならそのパターンだと思ったんだけどな。


 恐らくだけど、ここで何らかのアクションを起こすことでイベントを進行させるとシナリオが進むと思われる。そうじゃなけりゃギルドのトップが不在な期間が続くことの説明が難しくなるからな。間違いなく何かあると考えていい。

 ……問題は肝心のアクションが何か見当もつかないってことだな。分かっていることはハープに触ることを試すのは一番最後だということだけ。ま、それも憶測でしかないけどな。


 この場所で何らかのアクションを行うとイベントが進行する。ヒナタにとってこれが今のところ有力なアイデアである。そしてハープに触るのが一番最後であることの理由でもある。

 ハープに触れば大なり小なり音が出るだろう。そうすれば誰かしらがこの部屋に入ってくる可能性が高い。言い換えればイベントが進行する可能性が高いのである。


 しかし、それによって引き起こされるイベントがヒナタたちにとって良いものである可能性は少しばかり低いのである。ハープは見るからに古く貴重なものであり、触れたことを咎められ部屋から出される可能性が高いことは想像しやすい。入ってくるのがヒショならば確実に咎められ部屋から出される言っていいだろう。

 となれば取るべきアクションの中で正しいアクションであるとは言いがたい。故に試すならば一番最後なのである。


 ……さて、手始めに何をしようかな。とりあえずいつもトップが座ってるあの椅子に座ってみようか。トップの視線になったら何かが分かるかもしれないしね。

 …………うん、何にも起きないし何にも分からないな。

 それじゃあ椅子に座るのは正しいアクションじゃあないってことだ。後候補があるとすれば……、後ろの本棚とか?

 貴重な本があったり裏に秘密があったりってのは結構定番ではあるよな。……お、意味ありげなスイッチ発見。間違いなく正しいアクションはこれを押すことだな。


 ヒナタは本棚に隠されたスイッチを見つけると迷いなく押してみたのである。すると少し地面を揺らしながら本棚はゆっくりと横に移動したのだ。そして本棚の裏、通常ならば壁があるであろう場所があらわになったのである。そこには奥へ進めそうな穴が空いていたのだ。


 ……ここから先へ進めるのか? 進んでいいかはちょっと微妙だが、……とりあえず進んでみるか。


――

ギルドの裏道

――


tips:

ギルドの裏道

ギルドからどこかへ繋がっている長い裏道。進むたび段々と暗くなっているようだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ