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151話 参考にするために


 あと何が欲しいかな……。目覚ましは買い替えたし、ベッドもウォーターベッドにした。正直拠点としてはもう不満ないんだよな。ぬいぐるみとか置く? ……いやぁ、あんまり惹かれないかな。

 となると置くならオーディオか。確かヒショの話ではガオンがオーディオを持ち込んでいるっていう話だよな。

 ……一度見に行ってみるか。どんなオーディオかも気になるし、置いた感じがどうなのかも気にはなるからね。


――

アフロクライの拠点

――


 お、ガオンとモッフが中にいるな。アフロクライって言うと確かガオンとモッフのパーティ名だったかな。となるとここはモッフの拠点でもあるのか。

 それで肝心のオーディオってのはどれだ? ……なるほどあれか。


 ヒナタが見つけたのはかなり大型のスピーカーである。このサイズであれば好きな楽曲を流すのにはうってつけであろう。何なら部屋に対して大きすぎるまである。ヒショがたまに音楽が聞こえてくると言っていたのもこれを見た後なら頷ける。


「おうヒナタ。お前さん何しに来たんだ?」

「ガオンがオーディオを持ってるって前に聞いてさ。どんなものか見に来たんだ」

「お! お前さんオーディオに興味があるのか? なら一曲聞いてけよ」

「いや、見に来ただけだよ」


 ガオンはオーディオを見に来たと聞いてすぐにテンションが上がったようだ。ただヒナタは長居するつもりはないのですぐに断った。やや不満そうな表情だが仕方がない。この流れでは絶対に一曲で終わらないことをヒナタは経験上よく知っているのだ。


「……残念だな。俺の自慢のスピーカーで爆音の音楽を聞かせてやりたかったんだがな」

「楽曲ならまた僕が聞きますから元気出して下さいよ」


 そう言いながらモッフがガオンを宥めている。モッフはこのスピーカーで聞く爆音の楽曲を嫌がっているのかと思いきやそうでもないようだ。むしろモッフの方から聞きたがっているようにも見える。やはりこの2人もまた良いコンビなのだろう。


「お前さんたち他のメンバーの拠点に行ったことがあるか?」

「いや? 無いけど?」

「行ってみたら結構面白いぞ。タカラのいる拠点は貴重なオルゴールとかがあったりするし、あと確かトップの部屋にも古いハープが置いてあるな。相当貴重なものらしいから触らせてもらえなかったが、トップのいない今なら触れるかもしれない。お前さんたちも行ってみろよ」


 なるほど、他のメンバーも思い思いの拠点を作ってるのか。……オルゴールにハープねぇ。ベッドの時も思ったけど結構いろんな種類を揃えてるんだな。あるかどうか分からないからガオンの持ってるオーディオを参考にしようかと思ったけど、他のメンバーの拠点に行くのも良いかもしれないね。

 ……ちょっと見てみるか。とりあえずタカラの拠点からかな。オルゴールがどんなものか見てみたいや。


――

タカラの拠点

――


 ……タカラは単独で部屋があるんだな。今拠点にいないってことは金庫の前にいるのかな。不在時に部屋に入るってのはちょっと申し訳なさがあるけど……、特に気にせず見てみようか。


 ヒナタはタカラの拠点を注意深く見回した。金庫番を務めているだけあって金色のものが好きらしく、金のネックレスやオルゴールなどがそこらじゅうに飾られていた。もちろんそれらは充分にヒナタの目を惹いたのだが、一際目を惹いたものが拠点の壁に沿うように置かれていたのである。


 ……うわ、これ知ってるわ。何かのレトロゲーのグッズにこんな奴があった気がする。確か名前は、……ジュークボックスだっけ?


tips:

他のメンバーの拠点に置かれているグッズは全てショップで購入が可能である。お金を貯めて手に入れてみよう。

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