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118話 意外な同行者


「まず一組目はフラワ、グリン、トルーネの3体だ。アルラウネで固めてある。その方がやりやすいだろうというトップの判断だ。頑張ってくれたまえ。続いてガオン、モッフ、ミセミセの3体だ。アフロクライの名コンビにミセミセも入れておいた。今回の攻略でも普段通り頼む。続いてモクモク、ボーボ、タカラの3体だ。……」


 意外とパーティはしっかり考えてあるんだな。……意外とは余計か。俺らのパーティに入るのは誰だろ? 残っているメンバーから考えて、ジイヤかな?


「最後にヒナタ、アクア、そして私の3体だ。ジイヤはトップと一緒に待機しておいてくれ」


 ん? ……私って言った? つまり俺たちはヒショとパーティを組むってこと? 待機がジイヤとトップってことはそういうことだよね? ……聞き間違いじゃないのか。


「伝達事項は以上だ。最後にトップから一言お願いします」

「……今から我々が挑むのは未開のダンジョンである。だが、キュビクスのギルドにおいて攻略出来なかったダンジョンは無い。……今回もきっと攻略できよう。皆の活躍を期待している」


 ……これは結構期待されちゃってるな。不安が全く無いとは言えないけど、これ言われたらもう頑張るしかないなぁ。……お、ヒショが近づいてきた。


「君たちはこうした大がかりな攻略は初めてだろう? 大丈夫、心配はいらない」

「……と言うと?」

「サポートは私が請け負う。君たちが普段通りの力を発揮できるようにね。だから心配はいらない」


 そう言ってヒショは柔らかな笑みを浮かべたのだ。ヒショはここキュビクスのギルドで2番目に偉い存在。そんなヒショがサポートをしてくれると言っているのだ。不安を感じるのは最早失礼である。

ふぅと1つ息を吐いて、ヒナタは気持ちを果てなき森の攻略に切り替えた。出発はもうすぐだ。


――

果てなき森

――


 ヒナタたちは転移ポータルを使って果てなき森に設営されたベースキャンプへとやって来ていた。辺りを見渡すとあちこちでギルドの面々の姿が見える。どうやらまだ誰も出発していないらしい。何か迷うことでもあるのだろうか。


「転移ポータルを探さないとな」

「ダンジョンの入り口の転移ポータルのことだな。どうやらこの場所には転移ポータルが複数あるようだ」

「複数?」

「ああ、少なくとも3か所確認されている」


 そう言いながらヒショは今さっき転移してきた転移ポータルを見つめていた。この場所はガタガタ林道から抜けてきたものが帰還するために使うものである。今ヒナタたちがいるのはダンジョン果てなき森の入り口近くではあるが、同時にガタガタ林道の最上層でもあるのだ。

 そして3か所確認されているということはここ以外にあと2か所転移ポータルがあるという意味である。恐らくそこにダンジョンの入り口があると考えていいだろう。


tips:

果てなき森の入り口近くには複数のダンジョンの入り口があるようだ。

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