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114話 明日より開始する


 ガタガタ林道を抜けたヒナタたちは鬱蒼とした森にたどり着いた。ここがフラワの言っていた果てなき森なのだろう。

 見渡す限り木ばかりのその景色はその終わりのなさを実感させるには充分である。ここまで来たという高揚感と先の長さを思う暗い気持ちがヒナタの中で渦巻いていた。


「……ここが果てなき森か」

「そうみたいだね。とりあえずダンジョンの入り口を見つけたらギルドへ戻ろうか」

「そうだな」

「……あれ? ヒナタ、あれが見えるかい?」

「あれ? ……トップ?」


 アクアが示す方向に顔を向けたヒナタはトップの姿を見つけたのだ。何やらテントのようなものを設計しているように見える。こんなところで何をしているのだろうか。


「おや? 君たちはユグドラシルじゃないか。ガタガタ林道を踏破したのか」

「ああ、きっちり踏破したよ。……それでトップはここで何を?」

「果てなき森の攻略のための準備だよ。ギルドとして設営はしておこうと思ってね。ほら、ベースキャンプの完成さ」


 比較的木の少ないスペースに作られたその場所は簡易的な寝泊まりができる場所が数ヶ所とひとつの机が置かれていた。作戦会議でもする場所なのだろうか。


「基本的に私とヒショがここで待機して情報を待つことになる。それから探索に失敗して戻ってきたものたちの寝泊まりする場所の確保も必要だ。それでベッドをいくつか用意したわけだ」


 なるほど、つまりここが簡易的なギルドになるわけか。何か情報を手に入れたり、探索に失敗すればここへ戻ってきて準備をすると。……まあ、転移ポータルがあればそれほど移動の手間はないから意味はそれほどないとも言えるが。こういう雰囲気は嫌いじゃない。ふふ、なんだかさらに楽しみになってきたな。


「ギルドをあげての攻略は明日から開始することになっている。君たちも今日はもうギルドへ帰って出発の準備を整えておくといい」


 トップのその言葉にヒナタはそういうものかと納得しギルドへ帰還したのである。帰還した後は依頼の報告である。ギルドでは依頼主であるトグロゴンとミニゴンがヒナタたちを待っていた。


「案内してくれてありがとう。本当に助かったよ。是非この報酬を受け取ってくれ」


『ヒナタたちは報酬としてナイトメアの巻き物を受け取った』

『依頼達成によりランクポイントを40手に入れた』


「助けてくれてありがとう。本当に助かったよ。是非この報酬を受け取ってくれ」


『ヒナタたちは報酬として600G受け取った』

『ヒナタたちは報酬として脱出リングを受け取った』

『依頼達成によりランクポイントを20手に入れた』


『ユグドラシルの冒険隊ランクがアマチュアランクに昇格した』

『エナジーナッツを手に入れた』

『ハートのおまもりを手に入れた』

『コマンド:さくせんがさらに解放された』


tips:

ハートのおまもり

一度だけ力尽きた時に発動する。HP、SPが全回復する。

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