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10話 ギルドの仲間たち


 どうやら順番があるらしい。それじゃあひとまず知っているモンスターから話しかけようか。全員と自己紹介する必要があるみたいだしね。


「やあ! 君たちは昨日の夕べに会ったモンスターでしょう?」

「ああ、ヒナタだ」

「……アクア」

「僕はモッフだよ。今はあそこにいるガオン先輩と一緒にアフロクライって名前のパーティを組んでいるんだ」

「モッフか、よろしくな」

「こちらこそよろしく! ……僕も最近このギルドに加入したばかりだから君たちとは同期になるよ。一緒に頑張ろうね!」


 ふふ、なんだか気持ちのいい奴だな。最初は首だけのアフロだから面食らったけどな。コードネームはモッフか。覚えておこう。

 さて、次はガオン先輩とやらにしようか。……多分あの時のオオクライのことなんだろう。


「おう! お前さんたち無事に登録できたみたいだな」

「おかげさまでな。俺の名前は……」

「おっと名前はもう知ってる。さっきヒショの野郎が言っていたのは聞こえていたからな。ヒナタにアクアだろ?」

「ああ、それで合ってる。さっきモッフから聞いたが、ガオンってのはあんたかい?」

「ああそうさ。俺の名前はガオン。お前らからすれば先輩になる。気軽に頼ってくれて良いぜ」

「そりゃありがたい。何度も頼らせてもらうよ」


 ふふ、なんだか気持ちのいいモンスターだな。最初は大きな口だけのモンスターだから面食らったけどな。……なんだかデジャヴ? ま、気にしない気にしない。

コードネームはガオンか。ってことはあのモンスターの拠点にはオーディオがあるんだな。……耳はどこなんだろう? ……ま、いいか。ええと、……次は誰に声をかけようか。……ん?


「……ヒナタ、ちょっと待ってくれ」

「どうした?」

「……前にも思ったけど、ヒナタは緊張しないんだな。俺は緊張で上手く声が出せないよ。次からは俺も積極的に自己紹介に参加するよ」


 積極的に自己紹介に参加するとは……? まあ、いいか。要するに気を遣えってことだな。ええと、それじゃあ次は誰に声をかけようかな。……それじゃあ、あの2匹の亀にしようか。大きい亀の上に小さい亀が乗ってるんだよね。……どっちに声をかければいいんだろう? どっちでもいいか。


「「やあ、僕はミセミセだよ」」

「俺はヒナタだ。それからこっちが……」

「俺は……アクア」

「「ヒナタとアクアだね。よろしくよろしく」」

「……どっちが喋っているんだ?」

「「どっちもだよ。僕らはタートリーと言って2匹で1匹のモンスターなのさ! どっちでも好きな方に声をかけてくれたらいいよ」」

「……なるほど」

「「僕はこのギルドでショップをしているんだ。何か欲しいものがあれば買いに来てよ」」

「ショップか、何を売ってるんだ?」

「「アイテムやグッズだよ。お金が貯まったら是非僕のところへ来てくれよ」」


 なるほど、アイテムとグッズの売り場か。グッズっていうのは多分目覚ましとか家具の類いだろうな。……あの目覚ましはさっさと別のに取り替えたいから早くお金を貯めないとな。

 ……さて、次なんだけど。あれは……どう見ても……タバコの箱だよなぁ?


tips:

ショップ

アイテムやグッズが売られている。冒険をするごとにラインナップが入れ替わるのでゴールドがあれば見に行ってみよう。

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