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99話 依頼片手に林道へ


 冒険隊カードを見る限り次のランクまでには60ポイントが必要らしい。だからこの3つを全部……、別に全部じゃなくてもいいのか。ま、とりあえずこの依頼たちを達成したら無事に次のランクに昇格できるってわけだ。もらえる報酬も結構豪華だよな。ナイトメアの巻き物も気になるし、ゴールド他ってのも気になる。


 ガドカリの依頼は階層が分からないんだけど、順番的には5階層までのどこかだとは思う。どうせスイートメープルを届けるだけだしそう何も心配してない。ミニゴンの依頼も階層がかなり奥なだけでやることは単純だから別に良い。

 問題はトグロゴンの案内だな。これ要するに同行依頼だ。ダンジョンの難易度はそう高くないはずだからそうそう困ることはないだろうけど、めちゃくちゃに弱いモンスターとかだと5階層まで案内するのはちょっと難しくなる。だからともするとトグロゴンのステータスによって途中で帰る可能性もあるかな。

 それじゃあガタガタ林道へ行こうか。


――

ガタガタ林道

――


 潮騒の洞穴を横目にどんどん奥へ進んで行った場所にダンジョンガタガタ林道の入り口はある。その名の通り道はガタガタでところどころ崩れている。もちろん大雨で崩れている箇所もあるにはあるのだが、ある程度は元々崩れていることをヒナタは知っている。

 何せ一度来たことがあるのだ。ダンジョンの入り口は一度到達すれば再度訪問する際は転移するだけで良いためかなり楽なのである。苦労してヒナタたちが進んでいるのは前回と入り口が違うからに他ならない。

 やや進みにくい道に少しため息を吐きながらようやくヒナタたちはガタガタ林道の入り口近くへたどり着いた。話ではここから上にダンジョンが広がっているらしいのだが、やはりぱっと見ではヒナタは入り口がどこにあるか分からなかった。


 ……ふぅ、ここまでは前回と同じだ。まさか二度同じ場所を行くハメになるとは思ってなかったよ。入り口へはここから上に行けばいいんだな? ダンジョンの入り口には転移ポータルが設置してあるはずだ。だからそこを目指せば入り口にたどり着く。……そう思って前回は下道へ行っちゃったんだよな。……お、あったあった。これか、ガタガタ林道の本来の入り口は。


「やっと入り口だね」

「まったくだ。ダンジョンの入り口に着くのも一苦労だ」

「本当だよ。入り口に着くのに疲れちゃいそうだ。……この先に果てなき森があるんだよね! 頑張って踏破しよう」


――

ガタガタ林道 1階層

――


『依頼主のトグロゴンがパーティに参加した』


 おぉ⁈ 待って、色々と追いつかない。

 まずはダンジョンが間違ってなくて良かった。入り口を変えたのに地下1階層って表示されれば泣くところだった。ひとまずそれは安心だ。


 次に依頼主だな。トグロゴンってどんなモンスターだろって思ってたけど、俺コイツ見たことあるぞ。断崖の空洞で見た明らかに強そうな竜だ。トグロゴンって名前だったんだな。これはステータスも期待して良いかもしれない。


tips:

ランクポイントを一定数貯めれば冒険隊ランクが昇格する。ゴールドランクを目指してみよう。さらにその先にもランクがあるらしい……。

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