学力社会
という訳で、僕たちはしろき君の家に行った。
「本当に解けるんだな?」りょうすけが聞く。
「もちろんさ、俺らの世界では浪人生何だから解けるに決まってるだろう。」
「何お前が浪人してるのか?」「やっぱりゲームのしすぎか?ww」
「まあ大体そんなとこだね」
しろき君は少し濁した。
とりあえず数学のセンターの問題を解くことになった。
しろき君が「2015年の問題解くか!」って言い出したので僕が
「この年は数2B平均点30点くらいだよな~問題が変わってなければ。」って聞いた。
「ああちょっとみてみるか。」 「どれどれ~平均点は31点、問題は多少違うが難易度は同じくらいだなー」
「じゃー解いてほしい大問言って15分で解くから」
ってしろき君がりょうすけに言った。
「うん。一番の問題でいいよなんか難しいそうだから。」
僕はびっくりした。そうなのだ、1番の三角関数の問題がとても難しい年だったのである。
おそらく問題があまり変わってないからこの世界でも1番が難しいままだろう。
「わかった一番を解くよ。」「まさか一番難しい大問選ぶとはなあ」しろき君は言った。
答えはりょうすけに預けた。
それから15分が経過した。りょうすけが採点することにした。
「やっぱり少し難しいかったなあ。」「もう少し考える時間欲しかったんだけどね。」としろき君は感想を述べた。
りょうすけは採点しながら驚いた。何としろき君が得点率8割5分を取ったからである。
そしたらりょうすけが意味深なことを言い出した。
「お前くらい頭がよければもう誰とでも結婚できるなあ。どうせとてもかわいい人選ぶんだろー。女好きのしろきだから。」
僕としろき君は驚いた。
「りょうすけ、どういうことだこの世界では能力で結婚するひとを選べるのか?」
「そうだよー、センター試験の高い得点率順で結婚する人を選べるんだよ。もしかして異世界では違ったとか?」って言ってきたのである。
僕たちはこの点が唯一、異世界とこの世界の違うところだということに気づいた。




