転生のきっかけ
なんやかんやで出会ってしまった僕たち。
それからしろき君の浪人生活が知りたくなってきたので、8月に会うことにしたんだ。
僕は県外の大学に通ってたから、そんなに頻繁には地元に戻れなかったのである。
でも、その時に事件が起こるとは思ってもいなかった。僕もしろき君もである。
地元の最寄りの駅で待ち合わせしたのだが、
彼は住んでる場所が離れていたため、初めてくるところだったらしい。
「この辺の店、何があるか知らないよ」
って言ったので、
僕の家のすぐ近くの店を紹介してあげた。
久々に会ったので、いろんな話をしたんだ。そのとき、突然僕に、なんと東大オ−プン模試の問題を見せてきたのである。
「これわかる?」
って聞かれたので、
僕は「英語ならわかるかもかな~」って答えた。
しかし、いっしょに英語の問題をみていたけど、
分からなさすぎて突然眠くなってきたのである。
しろき君が「なんか難しくてわかんないから、眠くなってきたなあ」
僕も、うとうとし始めたから、眠気覚ましに外の風景を見てみた。
そしたら何と、外の風景がさっきと違っているではないか。
「一体どうなってんだ!」
僕達はその異変に気づいた。
ほんの一瞬の間に客の姿も変わり、外の様子も変わっていたのである。
異変には気づいたが、僕たちに何が起こったのかを瞬時に理解することはできなかった。