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余り物料理は基本

 もうすぐ夜なので部屋に案内してもらい干し肉を食べて軽くストレッチをしてからぐっすり寝た。干し肉は普通に美味しかったよ。ガウラにはちょっと帰ってもらったけど耳が下がってたのには少し心が痛んだがお帰りいただいた。


「あ、おはようございます。」

「ん...おはよう。」


 ・・・そういえばまともに寝たの3日ぶりか。メニューで時間を見てみると今は7時、リアルの時間と同じと聞いてはいたが学生には辛いだろうな。


 時間があるから畑に確認に戻ると薬草が育ちきっていた。全部採取してみると


薬草☆3x4

薬草☆4x13

薬草☆5x3


 これらが採取できた。合計20本ということは基本2倍取れるということか、そして間の品質は1本以上確定と。ブロックに余裕あるし全部株分けして埋めよう。


薬草の種☆3x12個

薬草の種☆4x39個

薬草の種☆5x9個


 嬉しい誤差が発生、状態が良かったからか3倍分も種が手に入った。そしてここで追加の問題が、全部植え直したんだが品質が☆5までしか採取できないようだ。おそらく土地に使われている土が☆5なのと関わりがあるんだろうがとりあえずしばらくこのまま育ててみることにする。終わり。


 ・・・いや観察日記じゃないから。ちなみにちゃんと新しい畑に植えておいた。そんなことをやってる間にそろそろ時間かと思ったんだがまだ8時、2時間もある。あ、そうだ。





「それでツミスイさんとガウラくんがそんなにボサボサなんですね...」

「ははは...まさかこんなことになるとは...」

「ワウゥ...」


 概ね予想通り9時半に着いたんだが時間潰しで街をガウラと1周しようとしたら冒険者ギルドの隣を通ってしまってたくさんなでなでやもふもふされたよ、ガウラだけじゃなくて俺も。あれはだめだ、クセになる。幸いフェンリルということはバレてないようだけども人としての何かがなくなったような気がする...これはブラシないか探す必要がありそうだ。


 軽く毛並みだけ整えて料理に取り掛かる。


「ガウラはもう少し待ってくれ、試食は呼ぶからさ。」

「ワウ!」


 よし俄然やる気が出てきた。


「それで余った食材っていうのはなんだ?」

「そうですね、野菜が多めにあるんです。お肉は大体買っていかれるので。」


 ふむ、野菜か。シンプルにサラダでもいいがそれじゃあ主食がない...そうだ。


「ルーシア、パンはあるか?」

「パンは作ってますけどまだ焼けていません...あっ、もしかして。」

「ああ、葉野菜はサンドイッチにすればいいと思う。根野菜はそうだな、出すのが遅れるが炊き込みご飯にでもするか。他にも...聞くの忘れてたが小麦粉や米も使っていいか?」

「問題ありません!今から色々持ってきます!」


 1時間前に来るべきだったな...時間がなさすぎる。炊き込みご飯は確実に50分以上かかるからその間に別の料理作るしかない。頑張ろう、お金とご飯のために。



9:50頃

「食パン焼き上がりました!」

「ナイスタイミング!ゆっくりでいいから冷ましておいてくれ!ガウラ、もう一回アイスクリエイト!」

「ガウウー。」


 現在炊き込みご飯が炊き終えサンドイッチの具材もできトマトソーススパゲッティもできている。まさかご飯が15分で炊き終わるとは思わなかったよ。製麺も言ってすぐだったしな、手に毛が殆ど生えて無くて本当によかった。全体的にかかる時間が短くなってるが焼く、揚げる時間はほとんど変わらないようだ。そのせいで結構ギリギリなんだが...


 そして今はデザートとしてアイスとオレンジシャーベットを作っている。ガウラのアイスクリエイトのおかげでこういうものも作れるようになったからな、作るしかない。アイスはあと冷やして置いていけば完成でシャーベットはひたすらかき混ぜるだけ。ルーシアには自分たちの分を別で置いておくように頼んである、昼ごはんも済ませてもらっていいとか最高か?


「よっしゃこれで完成!パンはどうだ?」

「もう何枚か切り分けてあります!」

「よし、そのまま切り分けておいてくれ!耳は捨てなくていい!ガウラありがとうな。」

「ワフ。」


 満足げにしてるのも可愛い...って時間がねぇ!挟むだけとはいえ形崩れにも気をつけてやらないとすぐだめになる。うーんもどかしい。



9:57

「とりあえずこれで間に合うか?」

「おそらくは、まさかあの食材からこんなに美味しそうな料理がいっぱい...」

「ウウー。」

「ガウラの分は別であるから我慢してくれ。それでかかったのお金はどれくらいだ?」

「追加で使った材料費はおよそ15000Gぐらいですね。」


 これで料理は揃った。最後に値段をどうするかだが作れたのはこんな感じだ。


根野菜の炊き込みご飯☆3、30人前:満腹度50%回復、1時間30分満足感(満腹度減少速度10%低下)付与

葉野菜と卵のサンドイッチ☆4、20人前:満腹度40%回復、1時間MP消費8%軽減

トマトソーススパゲッティ☆4、30人前:満腹度60%回復、1時間ライフリジェネLv1(5分ごとに最大HPの5%回復)を付与

バニラアイス☆5、30人前:30分間火属性被ダメージ15%軽減、

オレンジシャーベット☆5、50人前:30分間水属性与ダメージ15%増加


 こうみるとなかなかいい出来だと思う。余り物と言ってはいたが家で使うような状態とさほど変わらないからな。都合良く80人前ずつあるしセットで売るとして...50人にでも売れれば御の字か。素直に割って300G...強気に500、いや600Gで売り出してみるか。売れなければ午後に持ち越す。


「とりあえず主食とデザートセットで600Gで売り出すつもりだがどう思う?」

「うーん少し安いと思いますよ?これぐらいの料理は大体1000Gまではいきます。それにデザートはまだどこも出していませんし出したらおもしろ...めんどくさいことになるのでもう少し引き上げてもいいと思います。」


 なん...だと...それらを考慮すると1300Gが適正価格なのか?それに今面白いって言いかけたよな?絶対反応楽しむだろ。


「なら1000Gでいく。そういえば売り出すのはいいが店の名前は考えてあるのか?」

「それはツミスイさんがつけてくれていいですよ?決して忘れてたわけではないので!」


 ・・・忘れてたな。なら密かに考えていた...


「【ガウラ亭】っていうのはどうだ?ガウラはそれでいいか?」

「ワウッ!!!」

「ははっ、ならこれでいくか!」


 ガウラも嬉しそうだし問題なさそうだな。


「それじゃあガウラ亭開店!」

「おおー!」

「ガウー!」

料理に関してはリアルとほとんど一緒ですがゲーム特有のご都合主義で所々簡単になってたり短くなります、あと一応レシピさえあればオートで作れますが時間がかかり少し品質が下がります。そして栽培、採掘、料理など含め戦闘以外では経験値が入らずスキルレベルの方に吸われます。なのでまだツミスイはレベル1というわけです。まああのステで序盤に死ぬことはないでしょうが...


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