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2つのギルドに登録へ

 冒険者ギルドは歩いてすぐのところにあった。のはいいんだが人が多すぎる。サーバーは分かれてるらしいがそれでもこの過密度は先が思いやられるなぁ...


「・・・ツミスイさん・・・こっちこっち...」


 聞き覚えのある声がギルドの裏側から聞こえたので何事もないように声のする方へ、そこにはやっぱりアリシスがいた。


「さっきぶりですね!ツミスイさんも登録に?」

「ああ、でもあの混みようだと結構時間かかりそうなんだよな。」


 その言葉にアリシスは笑顔を浮かべ、


「それなら私が済ませてあります。これをどうぞ。」


 そうしてギルドカードがメニューに追加された...ご都合主義だったっけか?


「あ、ありがとう。何個か聞きたいことがあるんだがいいか?」

「大丈夫です、それで聞きたいこととは?」

「えっとまずは...





・・・ですかね。」

「なるほど、ありがとう。」


 わかったことは畑は商業ギルドで買う必要があるが最初にファーマーを選んだ場合20ブロック分の畑をもらえるらしいということ、クエストは普通に受けられること、運営への報告等も問題なく出来ること、そしてPK(プレイヤーキル)も可能だということ。PKに関してはNPCなので心配しなくていいがこちらからはできてしまうので可能ならやってほしくはないと言っていたので素直に従う。


「それじゃ商業ギルドに行くとするよ、わからないことがあったらまた頼むよ。」

「わかりました、私は冒険者ギルドにいるので受付で呼んだらすぐに向かいます。行ってらっしゃい。」


 この時は何故アリシスが冒険者ギルドにいるのかという疑問は浮かばなかったが実は冒険者ギルドの副ギルマスだと知ることになるのはもう少し先...


 商業ギルドは冒険者ギルドを対称に反対側にあったから少し散策もすることにした。道には屋台が並んでおりNPCだけではなくもうプレイヤーが店を開けているところもちらほら見える。


「ん?」


 そこに目を引かれたのはNPCが売っている少し古い本。500Gで売っているが今の手持ちの半分を使うことになる。


「結局買ってしまった...」


 後悔は少ししかしてない。ちなみにこれは消費系のアイテムで



古の手記:低確率でランダムにスキル、魔法を手に入れる、1人しか使えず使うとこのアイテムは消滅する



 まさかの強いアイテムだった。低確率とはいえどノーリスクでスキルか魔法が手に入るというのは美味しい。いい買い物をできた気がする。


 商業ギルドにつくと冒険者ギルドと対照的にほとんど人がいなかった。心なしか受付の人も暇そうにしているように見える。


「いらっしゃいませ!ここは初めてですか?」

「あ、はい。」

「それならこの商業ギルドについて説明しますが聞いていきますか?」


 こういう説明は基本聞かないが流石に事情が事情だから情報収集は大事なので聞くことにする。


「ならお願いします。」

「わかりました!まずここで登録をすると畑や鍛冶屋、家が買えるようになり商売をすることが許可されます。見たところあなたはファーマーなので登録特典として20ブロック分の畑をサービスします。追加購入はご自身でお願いしますね。冒険者ギルドと同様にランクがあり職業によって変わるこちらの条件を達成することで上がり様々な施設が買えるようになっていきます。ここまでで疑問点はありますか?」

「いや、特にない。」

「よかったー...あ、説明をスキップする方が多いのでうまくいくか少し心配だったんですよね。わかりやすいのならよかったです!」


 不憫だなぁ...サクサクプレイしたい人にありがちなことだけど、俺含めて。


「それでは登録をさせていただきます!畑は北門を出て歩いていくと所有者がわかるように看板がたっているので行ってみてください。他の人の畑なども同じところなので自慢の畑を見られるかもしれません。また敷地内に入るには所有者の許可かフレンドでなければいけず他人に作物は盗られないので安心してください。これで説明は以上ですが他にも聞きたいことなどがあれば答えますね。」

「そうだな...畑とか施設はどれくらいで買えるのか知りたいな。」

「了解です、まず畑は500ブロックまで所有できその上に作物を植えたり施設を置いたりします。畑は10ブロックごとに2000Gかかりますが50ブロック、100ブロックのように50ブロック単位でまとめて買うと5%、15%のように250ブロックまで一定割合割引されます。畑の最大所有数はランクが上がるか円で増やせます。ランク1で買える施設は...鍛冶屋と木工作業場ですね。2つとも5000Gで設置範囲は2x3の6ブロックです。中の設備は借りることができる鍛冶屋と木工作業場より少し劣っていますが自分好みの設備を作ればそれほどいい品質のものが出来るかもしれませんね。とりあえずこんなところです。」


 畑20ブロック分、実質4000Gもサービスしてくれたって考えるとうまく活用しなければ。鍛冶屋と木工作業場は保留しておくしかないか。鍛治も加工もないのにあったところで意味ないしな。


「なるほど、それじゃあ作物を植える時はどうなるか聞きたい。」

「そうですね...種類によって必要なブロック数やその中に植えれる数が決まっています。例えば薬草は1ブロックに4つまで植えられます。基本的に木は1ブロックに1本です。水やりは畑にジョウロを置いていますのでそれを使ってください。また一緒に肥料を埋めることで成長速度が速くなったり品質が上がりやすくなりますが同じ作物を同じところに植え続けると育ちにくくなりますのでそうなってしまったら別の作物を植えるか土地を休ませてあげてください。」

「ほー結構リアルな設定、説明ありがとう。」

「どういたしまして。・・・ツミスイさん、事情は妹から聞いています。どうか無理せず楽しんでくださいね、出来る限りのサポートはするので。」


 ・・・え?


「それってどういう「すみません!登録したいんですけど誰かいる?」」

「はい、今行くので少々お待ちください!私はアリシラです、このギルドのギルマスといえばいいですね。では失礼します。」


 これはややこしくなってきたな...あ、早く畑に行こう、薬草を植えてみたい。もう一回来ればいいだけだし続きは後にしよう。

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