1/1
プロローグ
数年前から書いていた小説の改稿版の投稿はじめます。
不定期更新になると思いますが、よろしくお願いします!
『お母さん!あたし上手にできたよ!ほめて!』
無邪気に笑う幼い私。
『お母さん…ねぇ、あたしいい子にしてるよ…?迷惑かけないから…帰ってきてよ…』
うずくまる幼い自分を俯瞰してみている。
『お兄ちゃん!…なんで無視するの?』
これは昔の、私がまだ駄目な子だった頃の記憶だ。
『あたしが悪い子だから?
もっと、いい子になれば愛してくれるかな?』
頬に流れる涙をぬぐう。
『あの子みたいな笑顔で。あの人みたいにお話が上手になって。頭もよくならなきゃ。運動もできて………それから、それから………………』
そう、あたしが演技をはじめたのは…
『あたしは…私は、できる。私なら大丈夫…』
ズキンッ
頭がひどく痛む
ここはどこ…?あたしは…私、は…