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夢の中だけRPG‼  作者: 佐賀葬送
第一章
12/51

レベルを上げよう! [仕切るのは俺だ!]

まだ現実です。これで多分終わります。

                  12


 まだ俺と凜音は話を続けていた。


「どーやってお前はレベル上げしてたんだ?凜音。」


「そーだなー。俺は基本安全マージンとらずにレベル高い相手にも立ち向かっていってたからなぁ。レベルはがつがつ上がったなぁ。」


「いや、今の状態で安全マージンとらずに挑むのはリスクが高すぎる。これ以上人数は減らせない。」


「そーだよなー。なら、集団で一体のモンスターを倒すってのは?」


「いや、駄目だな。そうすると、一人に入る経験値が少なくなっちまう。」


「えー、じゃあ、どうしよう。」


「あ、そうだ!思いついた!凜音!皆を集めてくれ!」


「え、どーやって?」


「ま、がんばれー!」


 戸惑う凜音をよそにして、俺は他の人達を集めるために、走り出した。


                 ◼◼◼

 

 俺と凜音の必死の呼び掛けによって、生徒を集めることが出来た。図書室にいた生徒も、廊下で鬼ごっこをしていた生徒も、強引に連れ出した。


 昼休みに呼び出しを行ったので、かなり時間がかかった。この学校は昼休みが40分もあるので、余裕はあったのだが。


 体育館に二年生全員が集まった。なかにはこの集まりに反対する者もいたが、訳を説明すると、静かにしてくれた。


 凜音に話を仕切るよう言ったのだが、「考えたのはお前なんだからお前が仕切れ」と言われて、俺が仕切ることになった。


 「えー、皆!聞いてください!今皆は睡眠中不思議な世界に行ってると思います!その世界で優香さんがさらわれていることは知っていますか?」


 その言葉で少しだけざわついたが、すぐに回りの真面目達が注意して、静かにしてくれた。


 「皆、優香さんを助けたいですよね。そのための話です。凜音さんお願いします。」


 凜音が立ち上がり、前に出てくる。そして少しだけ間をおくと、喋り出す。


「俺は、あの草原フィールドで、ボス部屋を見つけました。」


 その言葉が出た瞬間、全員が騒ぎだした。騒ぎ声はどんどん加速していき、統制が取れなくなっていく。その声の中からは、凜音への罵倒も混じっている様だった。なんなのアイツ、アホのクセに、情報独占してんじゃねーよ、次第に体育館の中は凜音への悪口、侮辱、罵倒で溢れていった。


 凜音の顔もどんどん怒りに染まっていく。まずい、どうする。そう俺が思っているとき、集団の中から声が響いた。


「うるせぇ!少し黙ってろ!てめぇらみたいな弱者がいきってんじゃねーぞ!」


 その声の主は、二組の田中雪虎(たなかゆきとら)だった。あっちの世界では凜音とタッグを組んでいる。レベルも凜音と同じと聞いているので、なかなかの実力者だろう。


 雪虎は続ける。


「ボス部屋を見つけたってことは次のフィールドに行く手掛かりが見つかったって事だ。優香を助けるのに一歩近付いたってことなんだよ。」


 その言葉で体育館が静まる。よかった。これで話ができる。


 それを凜音も感じたのか、話を再開させた。


「それで、そのボス部屋の前にあった看板にはレベル5推奨って書いてあった。だから、短期間で全員のレベルを少なくとも7レベに上げるプランを持ってきたんだ。」


 そこで俺はプランを話す。


「そこでだ。まず、体育館の左側から順番に、レベル高い人から並んでくれ。」


 俺が指示すると、全員がスムーズに動き、人の塊がいくつか出来上がった。


 見た限り、1から3レベが50人、4レベが10人、残りが10人といったところだろう。思ったより悲惨だった。50人も1から3レベがいるとは。かなり大変になると思うが、自分のプランを話すことにした。


「まず、1から3レベの人は5グループに分かれてくれ。そしたら、その一つのグループに適当に、4レベ以上の人が入ってくれ。」


 そう言うと、わさわさと人が動き、グループが形成された。俺と凜音と雪虎でグループをうまく調整し、五つのグループを作った。


 一グループ十四人の集まりが、それぞれに高レベルプレーヤーの説明を受けて、俺のプランを脳に染み込ませていく。


 その時から、俺たちの地獄のレベル上げが始まった。

次回から向こうの世界に入ります。

次はあっちの世界が長くなりそうですね。

加速感のある戦闘を心がけます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 感想欄ゆっきーに荒らされててヤバイww これ、やめなさい。 …イイゾ、もっとやれ‼www
2019/11/09 19:13 退会済み
管理
[良い点] あしたいっぱいだして 中はだめだよwwwwwwww
2019/11/08 20:50 そうそうへんたい
[良い点] 来たーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…
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