08話 幻想少女と霊術
新たな特班の一員として、また、転入生として俺のクラスに転入してきた、”月宮弥生”は、
「そういえば、あなたの成績の状況を先生から聞かせてもらったわ」
「げっ....」
と、言ってきた...何故そんな事聞くんだよ...と思いながら聞いていると、
「あなたこの前赤点で補習受けてたそうね(ニコッ)」
「何でニヤニヤしながら言うんだよ...」
と、言うと、月宮は、
「...この後の休み時間空いてる?」
そんな事を聞いてきた。何故かは分からないが、何か用があるのだろう。
「空いてるけど、何か用か?」
「実は昨日のリルさんを捕まえようとした男達の正体について、ある程度調べてきたから、その事について話したいの」
「...分かった。人がいないところで話すか」
「ええ」
そして、授業が終わり休み時間になると、
「さて、ここで話しましょうか」
「ああ」
と、人がいない場所で話すことになった。もうこれ以上リルを危険な目に合わせたくないので聞きたかったのだ。
「...で、あの男達は何者なんだ?」
と、俺が聞くと月宮は、
「詳しい事は分からないけど、アイツらは、能力者ではない事は確かだわ」
と、言う。だが納得しない点がある。それは、あの時のとてつもない風圧による攻撃だ。あんなの並の人間では起こせるはずかない。
「それはありえない。だって普通の人間で、あんな事できるわけが...」
「アイツらが普通の人間だと思う...?」
「そうは思わないけど...」
すると月宮は、
「調べてみると、アイツらは何らかの”術”を使ってる可能性が高いの...」
「術...?」
何の事か分からなかった。術?何だそれは、と思うばかりだった。すると月宮は、
「最近の話なんだけど、”霊術”って知ってる?」
「霊術?何だそれは...」
と、言った。霊術って何だ...と、思っていると、
「霊術ってのは...まあ”魔法”や”魔法の呪文”のようなものと考えてくれたらいいわ」
「魔法...」
そう月宮は言った。正直そんな事があるのか?と思った。
「実は最近”霊術”らしきものを使った犯罪や、殺人などが多発してるの...放送はされてないけど....あくまでも、特班の調べた結果だけどね」
「マシがよ...そんなの対処のしようがあるのか?」
と、俺は言った。だが、一つ思い浮かんだ事があった。それは、
「そういえば、アイツらの服にあったマーク...リルの付けてるネックレスと同じ形をしていたんだが...」
「...実はここ最近の霊術らしいものによる加害者と見られる者達は、殆どがそのマーク、あるいは紋章のような物があるの...もしかしたら、リルさんはそれに関係しているのかもしれないの...」
と、月宮は言った。もしかしたら、リルとその”霊術”とか言うのが、関係しているのかもしれない...
「あと、信じてもらえないだろうが、リルはこの世界とは違う世界で生まれたそうなんだ...」
「えっ、それは本当!?」
「まあ、本人後そう言っているのだから本当なんだろうが...」
と、俺は月宮に言った。あと、リルにはこの世界に来る前の記憶が無いことも言った。
「今度リルさんを私の所に連れてきてくれる?」
「?構わないが...」
と、俺は言った。そして、最後の授業も終わり、下校時間になると、俺は月宮と別れて、家に帰る事にした。そして、
ガチャ...
「ただいま~」
と、俺が言うと、
「お帰り、条介」
と、リルが出迎えてくれた。そしてリルに、
「リル、この後のちょっといいか?話があるんだ」
「別にいいけど?」
と、俺はリルと話すことにした...
今回は少し短めです。
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