04話 能力者の犯人
俺は追試が終わり、休日になって、
「はぁぁ...やっと追試終わった~...」
と、だらけていると、
「条介、最近だらけすぎじゃないの...?」
と、リルが言った。
「だってしゃーねーだろ...高校生にとって追試よりめんどくさい事は無いんだから.....」
「ふぅ~ん。まあとりあえず、終わったならいいんじゃない?どうせあなたもその追試とかいうやつで疲れてるんだろうし...」
と、少しほっとした顔でリルは言う
「(なんだかんだでこいつは優しいな...多少口が悪いけど.......)」
と、頭の中で考えていると、
ギロッ...
っと、俺を睨みながら俺に言う...正直怖かった.....
「何か言った...?」
「...何もありません」
っと言いながら
「とりあえず俺はショッピングモールにでも行ってくるから」
「なんか用事でもあるの?」
「いや、ただ暇だからな...」
「わかった。じゃあ私は家にいるね」
「おう」
そうして俺は家を出てショッピングモールに向かった。正直これといった目的はないが、ただ単に暇だったからである...
「(こんな時夜戸なら何をしてるんだろうか...)」
と、考えながら歩いた。そして
「着いたけど、どこから行こうかな...とりあえず本屋でも行くか」
と、そのまま本屋に向かうが――
バンッ!
「!?」
いきなりの爆発音に思わず俺はビクッとした。とりあえず爆発があった所へと向かった。すると、
「おいおいマジかよ...」
正直目を疑う程のものだった。どうやら爆発が起きたのは雑貨屋のところで、周りの店も木っ端微塵だったのだ....おそらく相当大きな爆発だったんだろうな...
そう思っていると、
「ん?あれは....」
俺の目に見えたのは、
「あれって...血痕?でもなんで...」
爆発が起きたであろう場所に、不自然な事に、血痕のようなものがあっあのだ。
「普通、周りの店が消し飛ぶ程の爆発が起きてるのに、こんな血痕が残るか...?」
そう独り言のように言った。だが、そこに
「...これは......髪の毛?」
不自然な事にも髪の毛が落ちていた。正直これはどう考えてもおかしい...普通は爆発したのに、髪の毛なんて落ちてるはずがない。そして俺は、おそらく能力者絡みの事件だろうな...と思った。すると、
「君!そこから離れなさい!!」
と、警察官にいわれて俺はその場から追い出された。予想通りその現場には警察関係者以外は立ち入れなくなった。そして、家に向かっているときに俺は考えた
「爆発...すなわち熱に関する能力者か.....って、」
俺はある事が思いついた。
「爆発...事件.....っ!まさか!!」
と、俺は思った。それはこの前の強盗事件の事だ。その事件は既に能力者が絡んでいることが判明している。しかもそれは、爆発に関する能力なのだ...俺が逃がしてしまった能力者の犯人は未だに捕まっていない...という事は..........
「まさか、同一犯なのか....だとしたらなにか調べる方法は無いのだろうか.....」
そう思っているとひとつひらめたのだ。それは、
「そういや、さっきの現場から髪の毛を手に入れたから、これで...」
そうして俺は家に帰ると、
ガチャ
「ただいま~」
「っ!条介!怪我はない!?」
「おいおい...いきなりどうした...」
「だって条介が行ってたショッピングモールで....」
そう言われてテレビを見ると、
「...やっぱり放送されてるか」
そう俺が言うと、
「何があったの?」
と、言われたので、
「まあ簡単に言えば、爆発が起きた...それも多分能力者絡みのな...」
「そうだったんだ...」
そうリルが言って、俺は
「俺は少し用事ができたからまた空けるから」
「...うん」
そう言って俺は作業に取り掛かった。そして1日が過ぎて...
「...やはりそうか。ということはこいつは今日この場所のこの時間に通る可能性が高いわけか...」
そう言って俺はその時間まで待った。そして――
ザッザッ...
と、足音を鳴らしながら歩いている一人の男がいた。その男は、おそらく俺と同じぐらいの歳だろう...
「(...来た)」
「..........」
そして俺は――
「...とうとう見つけたぜ......」
っと、俺が言うと、
「...は?誰だよお前.....てかなんで名前しってんだ...」
っと、相手はとぼけるが...
「お前まさかあの時の....ちっ、そういうことか..」
舌打ちして相手はそう言った。おそらく相手も大体察したのだろう...そしたら、
「何故俺が犯人だと分かった...?」
そう言うと俺は、
「たまたま現場に髪の毛が落ちていてな、それを辿っただけさ」
「辿った...なるほどな、DNA鑑定か......」
「...もう逃げられねぇぞ....爆破するのはもうやめろ」
っと、俺が言うと
バァン!
「っ!?」
目の前でいきなり爆発が起きた...おそらく奴の能力だろう。
「おいてめぇ...生きて帰れると思うな...」
そう奴は言う。でも俺は――
「俺はそう簡単には死なねぇぞ?」
そう言っで俺は、やつに向かって駆け出した...
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