新しい一歩への不安……
手を掲げ
掴めもしない空を掴もうとする
何度も
何度も
繰り返しては
やがて
ぶらりと手は下がる
想い馳せた空に映る
あなたの笑顔が
遠く遠くへ行ってしまう
必死に手を伸ばして
あなたに触れたくて
なのに……
あなたはすぅっと
まるで薄雲が消えるように
いなくなる……
そんな夕刻の日々
流れる雲を見て
沈む太陽を見て
何にも変わらない街並みを見て
その度に唇を噛み締めて
震える肩を抱えて
ただ耐える……
この傷もいつかは癒えるのかな……?
新しい一歩をまた
踏み出せるのかな……?