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ゴブリン召喚士  作者: ピッピ
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第7章 旅立ち

評価や感想を下さった方ありがとうございます。

ブックマークを付けて下さった方達もありがとうございます。下手なりに頑張って続けたいと思います。

今日は初評価をいただいたので、喜びの舞をまって更に1話書いて投稿します。




嫌な村から逃げ出す様にして出てきた俺は馬車の中でも不機嫌だった。


「嫌な奴らだったな、礼の一つも言いやがらね~。」


俺の機嫌が悪いので、3人は俺を必死になだめていた。


「カンガエル・ダケ・ソンごぶ」


「ブレイ・ウチシタイ」


「・・・・・・・」


そう、バーバラは何も言わずに俺の腕に胸を押し付ける、こうすると俺の機嫌が良くなる事を知っているのだ。うん、柔らかい物が俺の腕に・・・いやらしい意味じゃないからな、人の温かみが俺を癒しているのだ!絶対だ。異論は認める。


朝方まで馬車を進めて、休息にする、俺達と馬に食事と休息が必要だ。

馬にたっぷりとした餌と水を与えて、俺達も手持ちの食料と途中で狩った兎で朝飯だ。寝る前にクラスチェンジをする事にする。ここなら誰にも見られない。


「ゴブ吉、クラスチェンジするぞ~!」


「タノシミ・でゲソ!ごぶ」


何だかチョット違うが、きっとクラスチェンジ前で興奮しているせいだなきっと。何時もの様にクラスチェンジさせると、前より強く光ってゴブ吉が大きくなった。今度は160センチ位になり人間っぽい顔になった。ステータスはというと。


名前 ゴブ吉

種族 ミニチュア・ハイメイジゴブリン

レベル 1

HP 150

MP 200

力  110

体力 110

知力 115

速さ 120

スキル ファイア ファイアボム ファイアウォール 忠誠心レベル3


うん上がった、ゴブ吉は喜びの踊りを踊っている、うん、下手くそだ。人間の中級魔導士位だから大したもんだが、バーバラは以前これと同じ位だったので正直ガッカリだよゴブ吉。


次はアーサーの番だ。光って大きくなって終了。


名前 アーサー

種族 ジェネラル・ソードゴブリン

レベル 1

HP 300

MP  45

力  250

体力 300

知力 105

速さ 220

スキル 剣豪レベル1 忠誠心レベル3


うん凄い、こいつに勝てる人間なんているのかな?A級冒険者が多分このこの位なのかな?特に剣士が剣豪にクラスアップしているので凄そうだ。それに喜びの踊りも踊らずに正座して瞑想している所なんか剣豪みたいだ。


さていよいよバーバラだ、凄い期待してます。俺の心のオアシスちゃん。以前はB⇒Cと来たから今度は当然Dサイズに成るはずだ。ならないと俺が困るのだやる気が出なく成ってしまうのだ。Dサイズにするべく俺はありったけの魔力と雑念をかき集める、さらに妄想を膨らましアドレナリンも全開にして顔を真っ赤にして集中していく、3人はただならない俺に呆然としている。ここ一年で最大のやる気と煩悩を全開にした俺は奇声と共にクラスチェンジさせた。


「きえぇぇぇぇぇーーーーーーーーーー!!!!!!」


俺の血管がなんとか耐えたのでバーバラは無事大きくなった。


「うおぉぉオ~!!!!せいこうだ~!!!やったぜ!ひゃっほい!」


そうバーバラは大きくなったのだ、これがDカップなのか~。ふう凄いぜ、動くと縦に揺れるんだな~、へ~勉強になります。


「さて、そんじゃ皆寝るか?」


すべての仕事を終えた俺はみんなに言った。


「マスター、私のステータスは?」


「おおすまん、忘れてた。」


名前 バーバラ

種族 ロード・ゴブリンヒーラー

レベル 1

HP 180

MP 300

力  130

体力 150

知力 110

速さ 130

スキル ヒール ハイヒール エリアヒール ライト ハイライト ホーリーウインド

    ハイホーリーウインド ホーリーカノン 忠誠心レベル3


多分すごいんじゃないかな、アーサー凄かったから。


「バーバラ、ホーリーウインドとカノンってなんだ?」


「ホーリーウインドは状態異常を治します。カノンは聖属性の攻撃魔法みたいです。」


バーバラが流暢に話す様になったのが驚きだ、それに顔がもうゴブリンじゃなくて普通の人間みたいだ、チョット耳が尖っていて髪と目が緑色ってだけだ。アーサーも良く見てみたら。こっちも180センチの長身の剣士に見える。やはり耳が尖っていて髪と目が緑色なだけだ。


ゴブ吉はやはりゴブリンだった。160センチ位で緑色の肌をして顔も野性的だった。ゴブ吉がんば!!


「俺だけ、扱いがひで~ごぶ!」


さわぐゴブ吉を無視して、俺達4人は馬車の中で昼過ぎまで寝た。

そう言えば自分のステータス見てなかった、どうでも良いけど。


名前 ダイ

種族 人族

レベル 25

HP 150

MP 130

力  110

体力 110

知力 120

速さ 120

スキル 召喚魔法ゴブリンのみレベル2 育成レベル3 魚取りレベル3


やっぱりな~魚取りが異常に上手くなってる気がしてたんだよな~、せっかく見ない様にしてたのにな~。

パラメーターはどうでも良いな、どうせ俺応援だしな。


それから4日程のんびりと馬車の旅をしてギルドに行った。本当は面倒だから人の街には行きたくないのだけれど。アーサーとバーバラはもう人間に見えるので街に連れて行ってた。ゴブ吉は馬車の中で留守番だ。

ギルドのカウンターでオーク討伐の完了を告げると、また、ギルドマスターの部屋に行かされた。


「おっさん、オークの村は壊滅させたぞ。」


「オークの村だと!」


オークが村を作ってた事と中にでっかいオークが居た事を告げると、おっさんはビックリしていた。


「でかいオークを倒した証拠はあるか?」


背嚢からデカイ魔石と雑魚オークの魔石をゴロゴロ机の上におくとおっさんは驚いていた。


「本当だ、これはジェネラル・オークの魔石に違いない。良くこんなもの狩れたな。」


ジェネラル・オークは軍団を率いるので本来なら30人位のBクラス冒険者か国の兵士100人位で討伐するのだそうだ、この上のキングオークになるとギルド全員と国軍が出撃する化け物らしい。


「ふ~ん。」


「何だ、全く興味がなさそうだな・・まあいい、お前がそれほど強いなら、Dクラスは辞めてCクラスにしとく。それと討伐の金はカウンターで受け取れる様にしとくからな。」


「どうも」


「張り合いのね~奴だな。そんなに強いなら王都にでも行ったらどうだ?あそこのダンジョンはスゲーぞ!何処まであるか誰にも分からないダンジョンだ。オークの上のオーガやトロールなんて化け物がいるらしい。ドラゴンが住んでいるって噂もあるぞ!どうだ、冒険者ならドラゴンとか憧れね~か!」


「はあ・・・」


全然張り合いのない俺をギルドマスターは早々に開放してくれた。ギルドランクやドラゴン何かに全く興味は無かったが、バーバラが今度クラスチェンジしたらEカップになるかもと考えるとオーガ狩も悪くはないな~なんて考えていた。


ギルドで討伐報酬300万ゴールドと魔石の買い取り150万ゴールドを受け取り3人で街をブラブラして必要品を大量買いする。馬車に戻ってゴブ吉に街で勝った串焼きをやったら喜んでいたが、自分だけ仲間外れだと文句を言ってた。


「ゴブ吉は次のクラスチェンジで人型になると思うぞ。アーサーとバーバラーの方が1ランク上だからな。」


「がんばる!ごぶ!上げてあげて、上げまくるげそ!」


ゴブ吉のやる気が出てきて結構な事だと思いながら、バーバラの胸をガン見していたら、バーバラが言った。


「マスターこれから如何なさいますか?」


「メシ食って寝るだけだが?バーバラは何かしたい事があるのか?」


「明日以降の事でございます、マスター」


「明日からどうするか?か、2つの道が有るぞ。一つは森に帰って4人でのんびり暮らす事。もう一つは王都のダンジョンにいって強い魔獣を狩ってクラスチェンジを目指す道だ。」

俺はバーバラの胸を更に大きくする方法を話した。勿論ガン見はしない、チラ見だ。


「私はマスターの偉大さを世の中に知らしめたいのです。」


「拙者も同じでござる、主はこのような辺境で朽ち果てる身ではござらん。国を取れる器でござる、拙者微力ながらも手伝いとおございます。」


「ゴブ吉、クラスチェンジをしたいごぶ!」


「お前らの気持ちは分かった!明日から王都のダンジョンに向かう!」


4人の意思は統一された。バーバラとアーサーは俺の名誉の為に、ゴブ吉は自分のクラスチェンジの為に、そして俺はバーバラのお胸様を大きくする為だ!ダンジョンの全モンスターを殲滅してやるぞ。


王都まではかなり遠い、馬車で20日程かかる旅だ、勿論森の中で一年程暮らしていた俺達にとっては野宿など何でもない。特に3人はゴブリンなのだ、野宿が普通なのだ、宿屋や食堂など元々無縁の存在の上に彼らは雑食というより悪食だ何でも食べるのだ。色んなものに火を使って調理してるのは俺が腹を壊すからだ。腹痛のゴブリンは見たことない。ギルドのある街で王都旅行用の食料を買い込み出発する。


気の合う仲間4人でののんびりした旅だ。


ゆったりと森の中を進んでいたら、盗賊に襲われた。10人程の小汚い恰好をした男達だ、俺は生まれて初めて見た盗賊に感動した。


「お~盗賊だ!すげ~!本当にいたんだ!」


「有り金全部と馬車をおいて行け!」


一番大きな男が大声をだした。デカイ斧を持っている。後ろには弓を構えてる奴もいる。


「へへ、その胸のデカイねえちゃんもおいて行きな!そうすりゃ命は助けてやる・・へへへ」


「ゴブ吉!やれ!」


こいつら俺の育てたお胸様に何する気だ。絶対に許さん!殺す!


どん!どん!どん!ドゴン!


周囲に爆発音が響き渡り、盗賊たちの頭が吹き飛んでいく、ゴブ吉のファイアボムだ。プチが取れて威力が上がったファイアボムを盗賊の耳の中に発生させてるのだ。今度の威力は凄くえぐい、頭が半分ふきとんで行く。


「ゴブ吉、1人だけ残せ!」


「了解、ごぶ!」


9人の盗賊は頭の半分を吹き飛ばされて皆即死だ。運悪く生き残った1人に俺は歩いて行った。恐怖のあまり失禁して座り込んでいる。


「おい、お前!さらった女の居場所を言え!」


「わ・わかった。案内するから命だけはたすけてくれ!」


もしかしたらと思って1人生かしていたが、やっぱり他の人間も襲っていた様だ。


その後、盗賊のアジトに行った俺達は居残りの盗賊と案内の盗賊を始末して、監禁されていた女1人と女の子1人を助け出した。

 近くの町まで送り届ける間の世話はバーバラに任せた、酷い有様だったのを治療したのが彼女だし、同じ女どうしなら怯えないからだ、盗賊がため込んでいた金なんかは全部彼女達に渡した。彼女達には金が必要だからだ、あれを元手に社会復帰出来れば良いが、出来ないならしょうがない。


近くの町の教会に女達の事情を話して世話をたのんで俺達はまた王都に向かった。なんで盗賊なんかになる人間がいるのかな?生い立ちが不幸?俺は孤児だが盗賊じゃないんだが。親の顔も知らないが多分俺は教会の孤児院で育てられたから良かったのだろう。真面目な司祭や厳しいシスター達のおかげでこうして冒険者にまで成れたんだろうな~等と柄にもなく俺は色々考えていた。


そしてそれから10日後王都にたどり着いた。












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