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ゴブリン召喚士  作者: ピッピ
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第15章 ダブルクラスチェンジ

評価とブックマークありがとう御座います。友達が増えたみたいで嬉しいです。


 アーサーが見事にクラスチェンジを済ませ化物じみた強さになったので次はゴブ吉のクラスチェンジを狙っていく。そして前回の反省を生かして俺は大盾を装備する事にした。石が当たると凄く痛いのだ、死にはしないが血まみれになるくらいの怪我はするのだ、バーバラが後で治してくれるのだがそれでも痛いのは嫌だ。

 この大盾にゴブ吉と隠れて石を迎撃する予定だ。30キロ位あるが地面を這いまわったり、石が当たるよりはマシなはずだ。


 最近毎日来てるので顔見知りになった衛兵さんに入場料5万ゴールドを払いダンジョンへ入る。


 「アーサーは突撃してミノタウロスを無力化してくれ、止めはゴブ吉がやる。今回はゴブ吉のクラス チェンジが目的だ。アーサーが突撃してる間俺達は盾の後ろで防御だ。」

 「御意」

 「ふふふ、やるゴブよ~」

 「分りましたわ。ヒールはお任せ下さい。」

 「盾でバーバラ守るっす。」


 それからは非常に楽なダンジョン探索だった。もう罠の位置も全部覚えているので散歩と変わらない。ミノタウロスを見つけると、アーサーが凄い勢いで突撃して無力化する。俺達は盾の後ろで待ってるだけだ。そしてゴブ吉がミノタウロス達を経験値に換えて行く。


 「ふっふっふ、脆い脆すぎるゴブ!」

 「当たり前だ、ミノタウロス達は全員気絶してるじゃねーか。」


 アーサーの性能が凄すぎて防御の必要もない感じだ。そして簡単にミノタウロス階層を突破して家に帰る生活が続いた。1週間ほどしてこまった問題が発生した。

 俺達の家に泥棒が入る様になったのだ、俺達が毎日ミノタウロス階層で稼いでいる事が知れ渡り、俺達がダンジョンに潜っている間に盗んで行くのだ。貴重品は家に置いてないが、色々盗まれたり壊されたりするのにうんざりした。バーバラとエリーゼは下着が盗まれて怒っていた。因みにゴブ吉とアーサーは私物は着替えしか持ってないので者は盗まれてないが、自分の縄張りに他人が入るのが嫌そうだった。

 そこで困った俺は冒険者ギルドに家の留守番依頼を出した、1日10万ゴールドで出したので直ぐに希望者が出て来ると思ったのだが誰も来なかった、不思議だが仕方ないのでダンジョン探索は一時中断してた。


 「ダイ君、家の護衛依頼出してるのかい?」

 「よお、ケンタそうなんだ、でも誰も引き受けてくれないんだ。」

 「そりゃあそうだよ、失敗したらアーサーに切られそうだもの。」

 「そんな事しないぞ。」

 「分ってるよそんな事、でもやっぱり怖いんだよ。」

 「そうか・・・」

 「僕らが引き受けようか?借りもあるしね。」

 「お~、ケンタなら安心だ、頼むよ。」


 そしてケンタ達に依頼する事になった。俺達がダンジョンに潜っている間は警備して、俺達が帰ってきたらダンジョンに行くそうだ。それなら、俺達の居ない間は自由に家を使ってもらうことにした。俺達の家は風呂や台所に金をかけているので、宿に泊まるより断然快適なのだ。宿代が浮くので警備料金は要らないとか言ってたが、俺達は金持ちなので受け取って貰った。金が有れば良い装備が買えてダンジョンが楽になるのだ。

 そうしてケンタを雇って2週間たった頃ゴブ吉の経験値が貯まった。


 「ぐっふふふ、ゴブ吉の時代が来たゴブ。」

 「よし、それじゃクラスチェンジするか。」


 勿体ぶるのも面倒なのでサクッとする。


 「チェンジ・ゴブ吉・スイッチオン!」


 強く発光しゴブ吉がゆっくり姿を現す。身長170センチ位で精悍な顔をしている、何かいい男だ体も戦士タイプではないが引き締まっている。


 「ひゃ~、ゴブ吉さんカッケーっす!」

 「おいゴブ!」

 「何ですかな、師匠?」

 「お前なんで禿てんだ?」


 ゴブ吉はカッコ良くなったが、何故か禿げていた。ツルツルだった。


 「何か大魔導士って、禿げてる爺さんって感じがしたゴブ。」

 「そうか、ならしょうがないな。」


 まあ本人が気に入ってるのなら良いだろう、渋くてカッコ良いし。で、ステータスを見てみると。


名前 ゴブ吉

種族 ロード・メイジゴブリン

レベル 1

HP 300

MP 800

力  150

体力 150

知力 130

速さ 140

スキル 上級火魔法 イージス・レベル1 忠誠心・レベル4 超高速無詠唱・多重発動


 うん大したもんだ、戦士としても戦える宮廷魔導士長か冒険者ランクAだな。これに超高速無詠唱・多重発動スキルが有るから実力は更に上だな。


 「なあ、ごぶイージスって何だ?」

 「イージスは、同時に10個の目標を認識して攻撃出来るスキルごぶ」

 「と言う事は、今度は一度に10人に攻撃魔法を撃てるのか?」

 「やろうと思えば出来るごぶよ。」


 アーサーも化物だったが、ゴブ吉も化物みたいに強くなってしまった、元々化物だけど。ゴブ吉の魔力がなくなるまで10人づつ敵の頭が吹き飛ぶのだ。まあ、気にしてもしょうがないので深く考えない様にする。なんせ今度はバーバラたんを育てるのだ。


 それからは、毎日楽しくダンジョンの中を散歩してバーバラの経験値稼ぎをしていた。もうミノタウロス階層は自分の庭感覚である。アーサーが弱らせバーバラが止めを刺す簡単な仕事である。

 ゴブ吉は魔法の攻撃距離が40メートルに伸びていた。以前が10メートルから20メートルなので丁度倍になった様だ。スキル・イージスのお陰でゴブ吉の半径40メートルは絶対の安全圏になった。全ての攻撃を完璧に迎撃するのだ、物凄い能力だった。


 「ふひ~、疲れたゴブ!」

 「関係ない石まで全部迎撃するからだ!」


 ただし、イージスは魔力の消費が激しいので長くは持たなかった。ゴブ吉は魔力量が多いとは言え、打てるファイアーボムは80発だったのだ。


 「ゴブ吉、考えて使わないと魔力が無くなったら魔法が撃てないぞ。」

 「そうゴブね、今まで魔力が無くなった事が無かったから気付かなかったゴブよ。」


 確か魔力を回復するポーションがギルドで売られていた様な気がする、今まで俺達はポーション類を一切使わずにここまで来たのだ。

 何時もの様にギルドで魔石を買い取って貰って、ギルドの商品売り場にやって来た。何と、ここに来るのは初めてだ。様々な物が売られてあった、当たり前だな、俺達の魔石を買い取ってくれてるのはその魔石が売れるからだ。ポーションを作る時にも使うらしい、上等なポーションには上位の魔物の魔石が要るらしい。

 

 「お~、結構高いな。」

 「魔導士用のは特に高いゴブね。」

 「こんなの使ってたら、赤字に成るっすね。」


 HP回復用のポーションが、初級10万ゴールド、中級20万ゴールド、上級30万ゴールドだったのに対して、MP回復ポーションは初級10万ゴールド、中級50万ゴールド、上級100万ゴールドだったのだ。

 ギルドの人に理由を聞いてみたら、HP用のポーションは皆が買っていくから安くて、MP回復ポーションは買う人が少ないから高いのだそうだ。そう言えば魔導士はレアな職種だったのを忘れていた。毎日ゴブ吉やバーバラと暮らしていたから感覚が麻痺していた様だ。改めてゴブ吉達の凄さに気が付いた。


 「上級ポーション5本下さい。」

 「500万ゴールドになります。」


 今日の稼ぎが無くなったが、万が一の時の保険だと思って買った。金をケチって死んだら馬鹿らしい。


 「ほら、ゴブ吉4本持ってろ。MP切れたら使え。」

 「大事に使うゴブ。」

 「はい、バーバラお守り変わりに持っとくと良いよ。」

 「ありがとうございます、マスター。非常用に持っておきますね。」


 俺は持っても意味が無かった、何故かMPが150も有るのだが、魔法を使えないので減ったことがないのだ。エリーゼもMPが有ったが使ったこと無いそうだ、スキルを何か習得したら使う機会が来るのかも知れない。ドワーフの中には身体強化のスキルを覚える事が有るそうだ。


 そうして、またミノタウロス階層での経験値稼ぎを1週間程していたら、とうとうバーバラの経験値が貯まった。

 

 「マスター、いけますわ!」

 「やったな!バーバラ。おめでとう。」


 俺はバーバラが優しくて綺麗な女性になる様に必死に祈りながら集中してクラスチェンジを行った。


 「ゴブリンの主である我が命ずる、光より現れ我に仕えよ!」


 バーバラが光り輝き、変身を始める。変身が終了すると輝きも消える。


 「マスター、これからも宜しくお願いしますね。」


 美人になったバーバラがそこに立っていた。身長160センチ位だが素晴らしく長い脚とくびれたウエストだった。胸は大きくなっていないが体が引き締まった分大きく見えた。何故だか唇の横にほくろが出来ていて妙に色っぽく見えた。

 結論から言うとクラスチェンジは大成功だった、美人で色っぽいお姉さんになったのだ。


 「バーバラ、良かったな凄く綺麗になったぞ!」

 「ふふ、気に入りましたか?」

 「相変わらず、アツアツっすね!」


 そうそうステータスは

名前 バーバラ

種族 プリンセス・メイジゴブリン

レベル 1

HP 250

MP 900

力  140

体力 150

知力 130

速さ 150

スキル 上級治癒魔法 神聖魔法レベル1 忠誠心レベル4 


 うん強くて美人のお姉さんだ。

 「バーバラ、神聖魔法って何だ?」

 「呪いを解除したり、祝福を与えるスキルですわ。」

 「じゃあ、バーバラは歩く教会みたいになったのか、凄いな。」


 どうやらバーバラは色っぽい聖女になった様である。

 


 






 

 

 


 

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