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ゴブリン召喚士  作者: ピッピ
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第11章 ごぶ吉無双



 朝方少し遅い時間に起きた俺達は、又もや豪勢な食事を食べて、デザートの果物を食べていた。果物を食べるのは半年ぶりだと言うエリーゼは果物の種まで食べていた。勿論俺やゴブリンも全部食べるが、人間のくせに全部食べるヤツは初めて見た。ドワーフは俺達に近いのか?いや、ただの貧乏人だろうな。


 そろそろ出かけようかとしていたら、冒険者5人組が安全地帯に駆け込んできた。


 「すまない、ポーションが有ったら分けてくれ!仲間がやられた。」


 見ると装備もボロボロで酷い状態だった、特に1人は腕が千切れかけているし全身打撲で意識もない。多分ポーションでここまで持たせたのだろう。今にも死にそうだ。


 「バーバラ、回復魔法をかけてやってくれ。」


 「はい、マスター」


 ボロボロの男達の傍まで行き、バーバラが回復魔法の詠唱を開始する。普通は上位の魔法程詠唱が長くなる。ゴブ吉は無詠唱で魔法を撃つがゴブ吉は異常なのだ。


 「ハイヒール!」


 ボロボロの冒険者の体を青い光が包み込む、みるみる傷口がふさがり治ってゆく。千切れかけた腕も何とかつながった様だ。完全にちぎれていたら治らない所だったから、この冒険者は運が良い。欠損を治すのは最高位の治療魔法エキストラヒールなので、国の教会の聖女クラスにしか治せないのだ。バーバラは実はエキストラヒールも使えるが目立ち過ぎるので、仲間にしか使わない様に言っている。


 「凄い!ハイヒールだと。」


 「初めて見たぜ、ハイヒールすげ~な。」


 助けた冒険者達に礼を言われた。仲間思いの冒険者達なのだろう。


 「バーバラ他の人達も治してやってくれ。」


 「ハイマスター、エリアヒール」


 ついでに、他の冒険者達も治してやった。この冒険者達にこの先は無理なので休んだら帰るそうだ。俺は余っていた食料を全部彼らにやった。俺達は30階層から転送するからもう必要ないのだ。


 「何から、何まですまんかった、帰ったら礼をするから住処を教えてくれ!」


 皆から金を集め全財産を差し出したが、俺は断った、金は沢山持ってるし相手の方が金が要りそうだ。何処かで俺達が困ってたらその時に助けてくれれば良いと言って俺達は安全地帯を後にした。


 「ダイさん、凄く甘かったですね。」


 冒険者が相手方を助けた場合全財産を渡すのが普通だった、死んだら全部無くなるのだから当然だ。でも俺はそれをしなかった。


 「知り合いが居たんだ、腕が千切れかけてて気絶してた男の子。俺の孤児院時代の仲間なんだ。」


 「何だそうだったんですか、それなら納得です。」


 死にかけていたのはケンタだった、剣士スキルがあってもオーガはキツイ相手なのだろう、ケンタとリーダーはCランクのタグだったが、他の3人はDランクだったから良いスキルがないとここは危ない所だと俺は思った。俺一人ではオーガの相手は無理だと思う。ゴブ吉達のお陰で此処にいるだけだとケンタをみて分かったのだ。あれは本来自分だったかもしれないと思うと助けたくなったのだ。


 ゴブ吉の無双はその後も続いた、射程が20メートルに伸びたファイアボムを使いオーガを容赦なく狩ってゆく。エリーゼは嬉々としてオーガの魔石を拾っていた。俺は道案内と応援。


 「あっ、そこ罠有るから。右な。」


 「了解、ごぶ!」


 何やら角が2本生えたオーガなんかも出てきだした。角の数が多いほど強いらしいが、頭がい骨の強度は余り変わらない様だ。


 「フハハハハハ!もろい!脆すぎるゴブ!」


 「ゴブ吉さん、カッコ良いっす!サイコーっす!」


 エリーゼが応援するものだから、ゴブ吉はご機嫌である。ゴブ吉が頑張ると魔石が増えて儲かるのでエリーゼは全力で応援している。何せ1個5万ゴールドがゴロゴロ落ちるのだ。


 「よ~し、休憩だ。」


 30階層前にたどり着いた俺達は階層主との戦闘前に休息をとる、最後の水を皆で飲み寛いでいる。


 「主殿、階層主は拙者に任せて頂きたい。暇でござる。」


 そういえばアーサーは散歩してるだけだったな、俺と同じだ。


 「良いだろう、バーバラとやれ。」


 「ゴブ吉、最後位アーサー達に分けてやれ。」


 「うむ、苦しゅうないゴブよ」


 そして挑んだ30階層主、1対の馬鹿でかい2本角のオーガと1本角のオーガが4体、2本角は2メートルを遥かに超える身長で戦斧を持っていた。徐々に速度を上げこちらに来る、明らかに5体が連携している動きだ今までのオーガ達と違う。


 「ハイライト!」


 「秘剣、つばめ返し!」


 5体のオーガの折角の連携も、バーバラのハイライトで崩され、アーサーの秘剣でバラバラにされてしまった。1分もかからず完封である。


 「よ~し、魔石拾って帰るぞ。」


 「なんすか、今のは、アーサーさんも化物みたいに強いじゃないですか!ゴブ吉さんだけでも大概強いのにこんな強いCランクなんていないっすよ!。」


 「だから、俺達強いって言っただろ。」


 「でも、こんなに強かったらAランクじゃなきゃおかしいっすよ。」


 「俺達、ランクに興味ないからな~。」


 魔石を回収して地上に転送陣でもどり、そのままギルドに行って魔石を買い取って貰った。今回は600万ゴールド位貰った。エリーゼにボーナスとして100万ゴールドやったら、凄く喜んでくれた。ゴブリン達はお金に興味が無いからお金の管理は全部俺がしてる。彼らは美味しい物が食べられればそれで満足らしい。エリーゼは金が入ったので俺達と同じ宿屋に泊まりたいらしい。今まで金が無いから野宿だったそうだ、バーバーラと2人部屋に入ってもらう事にした。俺達は男だけの3人部屋だ。バーバラは不満そうな顔をしてたが、こちらのアレが最近大変なので我慢してもらう。

 こんなに金くれるなら、何時でもOKとかエリーゼが言ってたが無視する。だってバーバラが凄く怖い顔するから。

 その後宿屋の1階の食堂で晩飯だ、高い物を上から順に10人前たのんで皆で食べた。15万位かかったが気にしない、もう1000万ゴールド位持ってて重いのだ。


 「明日はどうしようか?何かしたいこと有るか?」


 「はいはい!私、レベル上げしたいっす。皆強いのに私だけ弱いっすから。」


 「ゴブ吉が、手伝ってあげるゴブ。」


 ゴブ吉がやる気を出してたので、俺も協力することにした。先を急いでいる訳でも金を稼ぎたい訳でもないのでゴブ吉がやりたいなら俺も手伝うのだ。他の2人は俺がする事に反対しない。


 「それと、私思うんですけど、宿屋にずっと泊まるなら家かった方が安いんじゃないですか?」


 「家って、幾らぐらいなんだ?」


 「中古のボロイので1000万位からあるはずっす。高いのはそりゃあ凄く高いっすよ。」


 「中古の家なら買えそうだな。」


 「私、家が欲しいですわ。風呂とか料理に興味がありますの。家が有れば両方できますから。」


 バーバラの一言で、俺達は家を買う事にした。俺は風呂に反応し、他の2人は料理に食いついた様だ。俺はバーバラと一緒に風呂に入ってみたかったのだ、なんならラッキーすけべ的な奴でもOKだ。今日からはエリーゼもいる事だし。


 一応エリーゼのステータスを見せてもらった。


名前  エリーゼ

種族  ドワーフ族

レベル 16

HP 100

MP  20

力  120

体力 110

知力 100

速さ 100

スキル 器用レベル1


 成程普通だ、小さくても力は強いようだ、それにドワーフは物作りが得意なので皆器用スキルを持っているそうだ。レベルもふつうは年齢と同じくらいが普通なんだそうだ。戦闘用のスキル持ちだけがレベルを上げやすいそうだ。ごぶ吉達のレベルアップやクラスチェンジは異常なのだ、元がゴブリンなので何を倒しても相手が格上扱いになって経験値が大量に溜まるのだ。


 次の日からエリーゼのレベルアップの為に俺たちは11階層~20階層を毎日うろついた。エリーゼの戦闘スタイルは両手斧だった、片方の斧で受けて、もう片方の斧で攻撃するのだ、斧は片方5キロ近くあり威力はかなりある。


 「やったっす!レベルアップしたっす。20に成ったっすよ!」


 「良かったゴブね~。」


 ドワーフ族は力と体力が上がりやすい種族みたいでレベルが4上がっただけなのにかなり力が強くなった。


名前  エリーゼ

種族  ドワーフ族

レベル 16 → 20

HP 100 →108

MP  20 → 20

力  120 →140

体力 110 →130

知力 100 →100

速さ 100 →104

スキル 器用レベル1


 1週間毎日オークを狩ってたらこうなった。レベル30位になれば凄い戦士になりそうだ。エリーゼもレベル20になって満足したようなので、おれ達は家を探すことにした。ギルドに紹介してもらいに行ったが中々良いのがなかった。風呂付の家は貴族用にしか無いので高くて家が大きすぎるのだ。


 「適当な家ないな。貴族用はデカすぎて落ち着かんし、平民用は風呂が無い。」


 「それじゃあ、あたしが風呂作りましょうか?一応ドワーフなんで材料が有れば出来るっす。」


 エリーゼが風呂を作ってくれるそうなのでギルドに行って直ぐに家を買った。庭に井戸が付いているやつで2千万ゴールドだった。平屋で4部屋付いているので十分だ1部屋は10畳程あるので2人で暮らしても平気だ。街の材木屋や金物屋で風呂の材料や工具を買って皆で風呂を作った。2メートル四方のデカイやつで3人同時に入れる様にした。風呂の水は井戸から皆で運んできて、ゴブ吉の火魔法で沸かすのだ。

 そうして俺達は毎日美味い物を食べて風呂に入って寛いでいた。皆幸せだった。


 「皆聞いてくれ、困った事になった。」


 「どうした、ゴブか?」


 「金が無い。使いすぎた。」


 皆に金がない事をはなしたら、明日から稼ぎに行こうと言う事になった。皆風呂が気に入ったので、ダンジョンで1週間稼いで、次の1週間間は家でのんびりする事になった。曲がりなりにも目的が出来たので少しやる気が出てきた。俺は風呂上がりのバーバラを見てクラスチェンジさせたくなったという理由も少しあった。

 手っ取り早く稼ぐために明日からは31階層に潜る事にする。今度の魔物はミノタウロスだ。オーガより大きくて強いらしい。






 


 

 


 




 


 


 


 

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