表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅蓮の神の伝説  作者: 夢神 真
第5i章 ゼロの時空間
83/144

「破壊」と「情熱」

いつもの。

ここに書く言葉、思いつかねぇ。

「ふぅ。明確な敵ってイメージしたことないからな…」


 ガチャリと、何も音のしなかった書斎に変化が訪れた。一人の男が入ってくる。


「だけど、ウィウィ自体がはっきりしてんだ。大丈夫かもな」


 その男は、ボサボサの頭を掻きながら、パソコンを起動させた。


「…だけど、【情熱(・・)】の逆、かぁ」


 やけに多いアプリに目を通しつつ、彼は一つのフォルダを見つけた。

 なぜか、それには紅い眼が描かれている。手作りのようだ。


「・・・『行き過ぎた【情熱】は、時として【破壊(・・)】に裏返る』」


 そういって彼はそのフォルダを開く。中はいくつものデータがあったが、彼は迷うことなくテキストファイルを取り出す。もう位置も覚えているようだ。


「もう既に暴走気味なウィウィだけど…みんな(・・・)に助けられることを祈ろうか」


 そういうと、キーボードに左手を乗せる。そして画面を右手で指さした。


「じゃ、今日も行くか!追加世界(アナザーワールド)接続(リンク)!」




 彼は作家だ。すこしアレな人ではあるが。




 彼自身は現実(ココ)にいる。この世の焔の一つも、己の力で操る(・・)こともできない現実(ココ)にいる。




 だが。仮にそれが。とあるもう一つの道をたどっていたとするなら?





 ”もし、彼がその力を操れる体を持っていたとしたら?”




 ウィウィ・リベルクロス。



 それは、自分と違うもう一つの道を辿ったとされる、もう一つの自分、もう一つの生き方。




 生まれながらにして人を外れた者である彼の道のりを。




 まるで、己が聞いていたかのように。



 まるで、己が見ていたかのように。




 彼はまた、一つの物語を創る。

※少し言葉を調整しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ