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紅蓮の神の伝説  作者: 夢神 真
第4i章 ゼロの時空間
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「情熱」の裏

いつもの。飛ばしても問題ないです。

「あーもー、想・定・外!だっての!」


 ガチャリと、何も音のしなかった書斎に変化が訪れた。一人の男が入ってくる。


「そもそもこんなにキャラを呼び込む予定なんてなかったんだよな…」


 その男は、ボサボサの頭を掻きながら、パソコンを起動させた。


「でも、そろそろ終わり…かぁ」


 やけに多いアプリに目を通しつつ、彼は一つのフォルダを見つけた。

 なぜか、それには紅い眼が描かれている。手作りのようだ。


「…紅い眼を持つ者(レッド・アイズ)、か」


 そういって彼はそのフォルダを開く。中はいくつものデータがあったが、彼は迷うことなくテキストファイルを取り出す。もう位置も覚えているようだ。


「…考えていても仕方ない。やんなきゃ!」


 パチン、と顔を一回叩くと、覚悟を決めたかのようにモニターを見る。


追加世界(アナザーワールド)接続(リンク)!」




 彼は作家だ。すこしアレな人ではあるが。




 彼自身は現実(ココ)にいる。この世の焔の一つも、己の力で操る(・・)こともできない現実(ココ)にいる。




 だが。仮にそれが。とあるもう一つの道をたどっていたとするなら?





 ”もし、彼がその力を操れる体を持っていたとしたら?”




 ウィウィ・リベルクロス。



 それは、自分と違うもう一つの道を辿ったとされる、もう一つの自分、もう一つの生き方。




 生まれながらにして人を外れた者である彼の道のりを。




 まるで、己が聞いていたかのように。



 まるで、己が見ていたかのように。




 彼はまた、一つの物語を創る。

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