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紅蓮の神の伝説  作者: 夢神 真
第2章 冒険と、限界と
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第17話 始まりのように、終われるように

さて、決着だ。

【グオオオァァァァ!!】


「だーもううるさい!【集メル(チャージ)】!」

「復活系魔法の使い手は、たぶん[アイズ]だったんだろうね。【形態:魔壊(マナ・ブレイカー)】」

『だとしてもまずはこいつを倒すわ!【精神統一(マジックチャージ)】!』


 全員整った。あとはこいつを倒すだけだ!


「「『うおおおおぉぉぉぉ!!!』」」


 ―――――――――――――――

 ~アイズ視点~


 ・・・確実ニ、ワタシハチカラヲ見誤ッテイタノデショウ。


「お前の大きさは、一度ウィリーで見ているんだ!【叩キ割リキル(フル・クラック)】!」

【グギャアアアア!!】


 確カニ、ウィリー、モノ、トイウ、いれぎゅらーハアッタノデス。


「甘い。そしてまだ軽い。腐ったからかな…【攻撃:殴(スマッシュ)】」

【ギャアアアア!!】


 シカシ、ソレ以上ニ、赤キ眼自身ノチカラト、


『死を以て償え…っていう言葉が使えないのが、アンデッドの問題ね。【過剰回復(オーバーヒール)】』

【グガアアアアア!!】


 ソレガ周リニ及ボスモノ、ソレヲ見クビッテイマシタ。


 アノチカラハ、周リノ者達ニマデ影響シテ、全テヲ狂ワセルモノ。


 デモ。


「「『こいつで終わりだあああ!!』」」



 イイ方向ニ進ンジャエバ、コンナニ強クナルッテ、今思イ出シマシタ。




【グギャアアアアァァァァ・・・・】




 ホラ、モウ倒サレチャッタ。



「次はお前の番だぞ!アイズ!」


 ―――――――――――――――

 ~改めてウィウィ視点~


 あのドラゴンっぽいものを倒したあと、機械野郎に声をかける。


「次はお前の番だぞ!アイズ!」


『…ククッ』

「何がおかしい?」

『タシカニアナタタチハ強カッタデス。デモ、モノ。アナタハ恵マレナカッタ。ウィリー、アナタハいりーがるダ。ウィウィ、アナタハ壁ガアル。皆、何カガ足リナイノデス』

「・・・!」

『しなりお通リ…トハイキマセンデシタガ。イツシカソノチカラ、マタ見ニクルコトニシマショウ』

「…?!待て!」

『ソレデハマタ、サヨウナラ。マタ会ウ日マデ…ソウデスネ、4章デショウカ。デハマタ』

『ちょっ…』


 そう言い残すと、アイズは消えた。いったい何だったんだ?


「…ウィウィ、ウィリー」

「なに?」

『なによ?』

「今の言葉、聞こえたよね」

「それぞれに投げかけられた言葉のこと?」

『モノが[恵まれていない]、私が[イリーガル]、ウィウィが[壁がある]だったわね』

「そう。その最後だ。壁がある…それは、たぶん【生物ごとの壁】を超えた、何かのことを指すんだろう」

「…どういうこと?」

「…既に、生物ごとに、先に進むための壁があることは教えたよね」

『確か、型…だったわね』

「そう。でも、なんだかさっきのは違う気がする。もっと先、そう。仮にあるとすれば、【生物すべての壁】。そこのことを言っていたのかもしれないね」

「…よくわからないなあ」

「うん、僕もよくわからないけどね。これはせいぜいが推測だから、ね…」

『はあ、散々だったわ…って!周りの魔獣たちは!?』


 そういわれて周りを見ると、いつの間にかすべて倒されていた。


「…いないね」

「きれいさっぱり倒されている…いや、マナがなくなっている、か。召喚主が消えたから、かな」

『それでも死体が残るなんて、よくわからないことだらけねぇ…』


 皆で唸っていると、どこからか声が聞こえる。


『4ヶ月ノ件ハ忘レチャッタンデスカ?』

「へ?」


 4ヶ月の件…?


 …あ゛っ。


「そうだ!急いで帰らないと!母さんに怒られる!」

『えっ?えっと・・・あー!!思い出した!!』

「そういえばそうだった!急がないと!」


 ―――――――――――――――


『ハア、アノ人タチ、本当ニ大丈夫ナノデショウカ』


『ますたーノ指示デココマデ来マシタガ…』


『彼ラガキチント世界ヲ進メテクレテイルヨウデ、一応安心デス』


『…幾ツカ可笑シナ点モアリマシタガ、世界ガ【壊レル】ホドノモノデハナイデショウ』


『タダ、コレカラガシンパイデス…』


『…マアイイデショウ。キットますたーガドウニカシテクレル』


『サテ、帰リマショウカ。思考ニ』


―――――――――――――――


「母さーん!ただいm「何やってたの?!(バシッ)」ぐえっ」


 痛い…叩かれた!


「いきなり叩くことないじゃないかー!」

「こっちがどれだけ心配してたかわからないの?!」

「うっ…」


 それを言われると困るな…炎溶人の習慣上、問題はないんだけれど。


「4ヶ月、心配してくれたんだよね…」

「はぁ。本当だよ、一体ウィウィが何を起こしているのかと思うと…」

「・・・」


 そっちかい。


「まあまあ、ミルさんもその辺にしておいて、まずは言うことがあるんじゃないかな?」

『ふふふ、土産話は後々にして、まず私たちは受け取る言葉があるはず、ね?』

「ああもう、久しぶりなのに感動も何も無かったなあ!




 ・・・でも、これがウィウィたち、か。そうだよね―――――




 ―――――おかえり」




「・・・!・・・・・!!―――――




 ―――――ただいまっ!」

ありがとうございました。

これで2章も終わりです。アイズっていったい何だったんじゃろうなー?

それはそうと、今章はギルド回でした。一日が長かった割に、4ヶ月が短かったかな?と思う今日この頃。殆どの理由がアドリブだったということだとは思っている。

ついでに言うと次章もアドリブです。というかこっから一部以外すべてアドリブです。設定に不十分な点があったら済まぬ…

では次章、【雨と月の大地】。お楽しみに!

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