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紅蓮の神の伝説  作者: 夢神 真
第7i章 ゼロの時空間
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「調律」の存在

いーつーもーのー。

そろそろまたクリスマスですな。

「どーこ行ってるんですかねぇウィウィ達は…!」


 ガチャリと、何も音のしなかった書斎に変化が訪れた。一人の男が入ってくる。


「無事赤眼の能力は覚醒して、神様からもお墨付きを受けて」


 その男は、ボサボサの頭を掻きながら、パソコンを起動させた。


「やっとこさ望んでいたレベルの力を手に入れてくれたわけだが…」


 やけに多いアプリに目を通しつつ、彼は一つのフォルダを見つけた。

 なぜか、それには紅い眼が描かれている。手作りのようだ。


「なーんか嫌な予感がするんだよな。闇の奴も想定外に分かれちまったし」


 そういって彼はそのフォルダを開く。中はいくつものデータがあったが、彼は迷うことなくテキストファイルを取り出す。もう位置も覚えているようだ。


「…書き記す先は俺も知らない。だが先だけは確実に存在する」


 目には僅かな光が宿る。その先に見ているものは果たして何なのだろうか。


「…赤眼の魂のもとに!追加世界(アナザーワールド)接続(リンク)!」




 彼は作家だ。すこしアレな人ではあるが。




 彼自身は現実(ココ)にいる。この世の焔の一つも、己の力で操る(・・)こともできない現実(ココ)にいる。




 だが。仮にそれが。とあるもう一つの道をたどっていたとするなら?





 ”もし、彼がその力を操れる体を持っていたとしたら?”




 ウィウィ・リベルクロス。



 それは、自分と違うもう一つの道を辿ったとされる、もう一つの自分、もう一つの生き方。




 生まれながらにして人を外れた者である彼の道のりを。




 まるで、己が聞いていたかのように。



 まるで、己が見ていたかのように。




 彼はまた、一つの物語を創る。

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