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「みーちゃんを、飼おう」
この言葉には決意が含まれていました。
この子の一生を、見守ろう。
猫の人生は長くて十六年ほどです。
そんな短い時間でも、この子と一緒にいたい。
私はそう思い決意を下しました。
みーちゃんをシャンプーするところからまず始まりました。
シャワーの音にビビるみーちゃん。
「大丈夫だからね」
と相方と声をかけつつ洗い流しました。
三人ともびしょ濡れになりました。
みーちゃんが暴れてしまい、シャワーの後、拭くこともままならぬままみーちゃんは部屋へ飛び込みました。
ドライヤーなんてもっての他。
びしょ濡れのみーちゃんをタオルで二人で追いかけ回す状態になりました。