言の葉
生まれて初めてかもしれない
死にたくないって思ったのは
死にたいずっと思ってた
死んでもいいやじゃなくて
死にたいってさ
でも
死ぬなって
生きてくれって
そう言われた
涙を落としながらさ
死にたいと思ってしまうような子にしてしまってすまない
自分のために生きろとは、今は言わない
俺らのために生きてくれ
でもいつかは、自分のために生きたいって思えるようになってくれ
ってそう言われたんだ
死ぬことばっかりな自分が
だいっきらいな自分が
それでもいいんだって言われたみたいで嬉しくて
その人を泣かせてしまったことで
生まれて初めて悔しいって思った
諦めること・逃げること
それしか知らなくて、それ以外を知ろうともしなかった私が
悔しくて情けなくて
わんわん泣いた
子供みたいにさ
溢れてくる感情のままに
嬉しいと悔しいとで
わんわん、わんわん泣いた
何もかも放り出して死のうとして、
結局踏ん切りがつかなくてできなかったこともある
首を括ろうとして失敗したこともある
餓死できないかなぁなんて考えて、
1週間なにも食べなかったこともある
事故に遭いかけて、怪我もしなくてガッカリしたこともある
事故や災害でで人が死んだって聞いて、
羨ましいなんて思ったこともある
ずっとずっと生きてるのが嫌だった
辛いばっかりでさ 楽しいのに冷めててさ
本気で腹立つのに悔しくもなくてさ
嬉しいのに怖くてさ
いつの間にか心は平坦だった
自分以外に何を言われても、心の奥まで響いたりしなかった
取り繕うのばっかりうまくなって、自分でもわからなくなった
それでもふとしたときに苛立ちが浮かんできたりもした
発散することも出来ないままで、蓋をして、取り繕って、
自分でも思い出せないように沈めてた
早く死にたいって思ってた
でも自分で死ぬのは怖かった
死ぬことじゃなくて、死ぬために必要なことが怖かったんだ
飛び降りることが、飛び込むことが、痛いことが、苦しいことが
私は、痛いのも、怖いのも、苦しいのも、
全部逃げて見ないフリでその場しのぎで生きてきた
そんな自分がイヤで、また死にたくなって、でも怖くて
臆病者な自分がイヤで、でも死ねなくて
ずっとそんな繰り返しだった
なのにさ
死なないでくれって
生きてくれって
そう、言うんだ
ひどいよな
そんなこと言われたらさ
死にたくないって
生きたいって
そう思っちゃうじゃないか
前を向こうなんて、ずっと後ろ向きだった私が
そんなことを思ってしまうじゃないか
今はまだ、自分でどう生きればいいとか、
自分がどうしたいのかとか、何を頑張ればいいのかとか、
よくわからないままで、貰いもんばっかしかないけどさ
いつか
いつか自分のために、生きたいって胸張って、
言えるようにはなりたいな