表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人魚  作者: J.S.アルト
2/2

第2話:事故&花束

どたっ

「あり?。」

ベッドから落ちた響は夢の世界から一気に現実世界に引き戻された。

マーメイドの言っていた事がききとれなかった響は、半分やるせない気分になった。

「あーくそっ!!だれなんだよ!。」

「響ー!朝ごはんだよー。でておいでー。」

そう呼ばれて響は学校の制服に着替え、階下に降りていった。

「いいかげんにしてくれないかな?毎回僕を呼ぶのに「でておいでー」なんていうのやめてくれる?。」

「どうして?。」

「・・・犬みたいでやなんだよ。」

「わかったわ。おっと、もうこんな時間。響、あとよろしくね。」

「うーい。」

(ハルカ、車に気をつけるんだぞ。」

「はーい。いってきまーす。お母さんいってきまーす。」

「いってらっしゃーい。」

響とお父さんのハモリで姉は送りだされた。

え?お母さんがいない?まあそれはいずれ説明しよう。


今日は夏休み明けの始業式だ。休み明けとはいってもまだまだ暑い。

朝とは思えない日差しの中、なるべく影の道を歩いて登校する。

「おはよう!響君!。」

すると、目の前に一人の女の子。同級生らしい。

「お、おはよう。」

不意をつかれたので、いささかびっくりした様子だ。

 どうでもいいことだが、響は遠くから見ると意外とかっこいい。すらっと伸びた背に半袖のホワイトシャツとネクタイがかっこよくきまっている。

右手には腕時計をしている。黒い髪は短くつややかだ。

女の子の方はそんなに背は高くはないが、容姿はかわいかった。

半袖のホワイトシャツに赤いチェックのスカートをはいて、長い髪は二つに束ねられ、三つ編みになっている。

そうそう、女の子の名前は・・・

「明日香、前。」

「前?。」

ガンッ

「前みて歩けよ。」

「ふぁい。そうしまふ。」


学校について、始業式が始まった。

「でわ、校長先生から一言お願いします。」

「おほん!残念ながら、悲しいお知らせが1つあります。本校の生徒、一人が事故に遭いました。」

校長がそう話すと、体育館の中はざわめいた。

「お静かに!。校長、続きを。」

「自転車に乗ってふらっと飛び出して・・・・よけ切れなかったそうです。皆さん、くれぐれも気をつけてください。」

 式が終わって家に帰る途中に、響は教室に忘れ物をしていたことを思い出した。

急いで学校に引き返し、教室に向かった。教室のドアをあけて自分の机に向かうと、そこにはひとつのの花束が置いてあった。

響はただの悪戯だと思い

「なんだよこれ。俺はあの世の人じゃないっつーの!!。」

と、なじった。

とりあえず花束をどうしようかと思い、教室にあった花瓶に花束を生けておいた。

帰り道、人通りの少ない道を一人歩いていると、突然大きな音をたててトラックが走ってきた。

「なんで・・・。」

響はその場から動けなくなった。頭ではわかっているのだが、体が言うことをきいてくれない。

「動け・・・動いて・・。」

トラックはどんどん近づいてくる。

「あぶないっっ!!。」

誰かが響を横から突き飛ばした。トラックが通り過ぎ、後には響と女の子が残った。

「いって〜・・・。」

「大丈夫?ダメじゃない、ボーっとしてちゃ。」

「すんません。ってどなたですか?。」

「え?あたし?あたしは・・・ただの通りすがり。気にしなくていいわよ。」

「でも・・・。」

「あたし、急いでるから。お大事にね。」

「あ、はい。ありがとうございました。」

そういって女の子と別れると、響は変な気持ちになった。

「どこかで見たことがあるんだよねぇ・・。」

でもそんなことはすぐに忘れた。

家に着くと、すぐに寝てしまった。 また夢をみた。青い海だか空だかわからないような景色だ。

人魚がいる・・。人魚が俺に話し掛けてきた。

「どうだった?一日目は。」

「・・・え?一日目・・・?。」

半分ぼんやりとした頭でそう答えた。

「そう。一日目。早く日がたつといいわね。」

そう言うと人魚は泡になって消えた。人魚が消えるときに、響は人魚の顔をみた。

顔を見ると、響は「あいつに似てる・・・。」とぼんやり思った。 


え〜っと。人魚の第二話です。読みにくかったらすみません。
話の内容がよくわからないときがあると思いますが、それも話の流れなので
あ〜こんなんなんだ〜って読み流してもらって構いませんので・・。これからも
「人魚」をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ