第1話:蒼い夢
今回初めての小説なので、読みにくい部分があるかもしれませんが、最後まで読んでくださるととっても嬉しいです。
青年はゆっくりと周りを見回した。すると、澄み切った水の向こうから人影らしきものが見えた。淡いオレンジの髪をした、女の人の影。
けれど、その人影は普通の人とは少し違った。まず、酸素ボンベのようなものは、一切つけていない。
人影に足のようなものはなく、かわりにひれがついていた。
その、人のような影はものすごい速さで青年の方へ向ってくる。
「響。」
「誰?。」
「私はマーメイド、貴方の夢の住人よ。」
「知らない。どうして・・・僕の名前を知ってるの?。」
「貴方が産まれる前から知ってるわ。」
マーメイドは微笑みながらそう答えた。
「ここは・・?。」
「言ったでしょ?私は貴方の夢の住人だって。」
「じゃあ、ここは僕の夢の中?。」
「そうよ。私は響の中にいるの。さあ、いきましょう。」
「いいくってどこに!?。」
二人の後ろにはイルカの群れがせまっている。
響とマーメイドはイルカの群れに囲まれながら泳いだ。イルカと泳いでいるうちに、響はだんだん楽しくなってきた。
響の気持ちが変わり始めると、それまで水草しか生えていなかった海のそこに、珊瑚や磯巾着、魚が泳ぎだした。
「あれ?さかなが。それに珊瑚も・・。」
「不思議?ここは貴方の夢の中よ。貴方の気持ちしだいでいろんなものがでてくるわ。」
「じゃあ、なんで君が出てきたんだ?。」
「それはね・・。あなたが恋しく思ったからよ。」
「誰を?。」
「l;:lspm@、kvnki589kz,,,;.m。」
「えっ?何?よく聞こえない。」
マーメイドの声がよく聞こえないと思ったら、だんだん周りがぼやけてきて、最後には真っ暗になった。