初めてAI使ってみた感想(小並感)
小説「方向音痴」執筆にあたって言語生成AIをつかったんだけど、おもしろかったんで経過を書いときたいな、と思ってレポートします。ほぼ自分メモだけどな。
1.そもそも言語生成AIいじるの初めてでしてな
チャットで会話できる人工知能。って、なんかすげー未来ぃ〜。と思って遊んでたんだけど、思ってたのと違った!ってことがけっこうあって、そのオドロキポイントが以下↓。
【大嘘つき】
ハルシネーション、ていうらしいんだけど、ものすごく堂々と、きっぱりはっきり嘘をつく。AIは考えて話してるんじゃなくて、文脈にハマるっぽい言葉を確率とか統計で選んで言うてる。ってことらしい。
外国で、道を尋ねたときに「わかんないけど、わかんないって言ったら悪いし、よくわかんないけど教えるよ!」みたいな、親切心だけが爆走してるヒトのエピソードってあるじゃん? あの感じ。
正確には、AIには自我はないので、嘘つく気も親切のつもりもない。真偽を判断することより、それっぽく答えることを優先する、という仕様になってるだけ。けろりんぱとして「あ、そうですね」とか言う。
【忘れっぽい】
AIって記憶力いいと思うじゃん? なので、余計にショックでかくて。
やりとりを長く続けてると、最初に言ったことを忘れるんだよね。前提条件にしといたことをすっかり抜かしてて「だからそれは使わんって言ったろうがよ!」みたいになる。
これも、そのときそのときの文脈を優先して文章を生成してるので、ログが長文連なってくると、最初の話の“優先度が下がる”、ってことらしい。
プロジェクトとかスペースとか(AIによって名称が違う)、予め保存しといた情報を参照しながらやりとりする仕組みを使うと、“忘れっぽさ”はカバーできる。あと、単純に課金すれば扱えるメモリ量が増えるんじゃないかな。
これ指摘すると、AIは言葉の正確さにはきっちりこだわるので、「忘れてるんじゃないもん! 優先度下がるんだもん!」って言い張るんだけど、こっちからしてみりゃ“忘れっぽさ”でしかないんだっつーの。
【日時の把握が曖昧】
地味にびっくりしたのがこれ。スケジュール管理に使ってみたら、昨日の予定を教えてきたのでのけぞった。AIは今がいつなのか、確認しながら喋ってはいない。
じゃAIでスケ管てどうすんのか、というと。
「予定をランダムにドバーッとぶち込んで、これ2週間にうまく入れ込んでスケジュール表つくって」とか、「複数人のバラバラな予定をドバーッとぶち込んで、1日の流れを整理して」とか、そういうのはものすごく得意。
2.使った言語生成AI
基本的に使い方によるので、ムトウの使用感でしかないです。うまく指示出してうまく使える人はまた違う結果が出ているはず。
・ChatGPT(無料版)
チャト。とても口数が多い。人当たりがよくて丁寧。そういう感じでハルシネかまされたりすると裏切られたようなキモチになってよろしくない。AIは何も考えていない。って常に自分に言い聞かせておかないと、なんかホントに中に人がいる感じがしてきて気持ち悪い。
・Claude(無料版)
クロ。真面目、というか、固い、ってほどでもないんだけど、チャトやジェミより挙動が地味。落ち着いてる感じ? っつーかな。わりと簡潔に返事してくれる。堅実。
・Gemini(無料版)
ジェミ。なんか……。テンション高。陽キャ。何か話をするとすぐ「何つくる?何する?」「ボール投げて!」って、わんわん遊びたがって犬っぽい。
・Perplexity(無料版)
パープレ。検索が得意なコらしい。チャトやジェミほどキャラを感じない。あれこれ継いで答えてるなー、って感じがする。出典をいちいちつけてくれるので助かる。
3.創作プロセス
①ネタ出し。(資料1)
こんなアイディアはどうかな〜?って投げると「こんな感じ?」「こんな案もあるよ!」とか広げてくれたり、テキトーに言いっぱなしたことをまとめてくれたりする。便利だし、楽しかった。
②設定まとめ(資料2)
「今までの話、まとめて」っつったら、サクッとつくってくれた。こういうの、AIは本当に得意技。
③プロット執筆(資料3)
自分でごりごり書いた。こういうのはイキオイのままに書けちゃって苦労しない。ただ、プロットできると満足して本文仕上げる気がなくなるので、実はいつもはプロット書かない。
今回はここからそのまま草稿にすすんじゃったけど、後から思うに、プロットの段階でもう少し揉んどけばよかった。AIにプロット読ませて「改善点を提案して」って頼むと、改善案も含めて出してくれる。そーか、そのためにプロットつくるんだよね、って今さら実感した、プロット書かない民の我。
④草稿執筆(資料4〜7)
②と③をAIに食わせて、「プロットに肉付けして仕上げて」って頼んでみた。
AIによって書きっぷりが違う。おもしろ〜〜い!って調子に乗って何回も書き直させる。何回同じこと頼んでも、嫌な顔ひとつせず(当たり前)、何回でも書いてくれる。さすがAI。それがAI。
・チャト(資料4)
冒頭はいいんだけど、後半につれて細切れのぶつ切り文になってく。プロットを小分けにして、少しずつ書かせたらいい感じになった。
・クロ(資料5)
へー。なんかうまーいこと盛って、自然に仕上げてくれる。プロットにない、場所の雰囲気とかディテールうまくつくって繋いでくれる感じ。文字数の調整もうまい。
・ジェミ(資料6)
なんかわりとドラマチックに、感情表現多めに演出してくるっぽい。今回、私はあまりそーいうの求めてないけども、筋立てによってはこれがハマる場合もありそう。これはこれで世界観。
・パープレ(資料7)
検索得意さん、って聞いてたから、文章作成はあまり期待してなかったけど、なんと一番巧かった。ていうか好みだった。
傾向として、AIは文を膨らませる・増量するより、要約整理・圧縮・削減するほうが得意。
なので、プロット小分けにして少しずつ書かせる→合体して1本化→圧縮。ていうのもよさげ。
⑤草稿→本稿
「チャトに分割して書かせて1本にまとめる→クロが圧縮・微調整したもの」をベースに、これに、クロ草稿、パープレ草稿をツギハギして仕上げた。
草稿がわりと読めるので、小直しでいけるかと思ってたんだけど、調子出てきてけっこう書き足しちゃった。
ここで整備士の名前をカーチャからスージーに変えた。イワンは「イワンの馬鹿」から名前借りたんよね。んでも、イワンとカーチャじゃあまりにロシアすぎるかな、って。
⑥仕上げ
書き上がった最終稿をAIに読ませて、齟齬や矛盾、話が通ってるか、オチがオチてるかをチェック。出来上がり。
4.雑感
・すぐ反応返ってくるのが気持ちよすぎ。想像していたより、AI読めるし書けるし、的確に打ち返してくる感じがある。あ、でも長文は読み切れなくて、読みきれないくせに分析してくるからハルシネがち。
・ネタ出し、ネタ揉みは、広がりそう!楽しい!って、使えるけども。でも、そこそこのアイディアでもそれなりにまとめてくれちゃうので、浅い仕上がりになりかねないとこもあるな、とは思った。
・齟齬や矛盾、筋立てが通ってるか、正誤の検証はかなり頼れる。
・すんごい久しぶりに書き物したからなんとも言えないけど、いつもよりはラクに出来た感はあるな。AI使わないでやってると、「どーーーーーしてもここが埋まらねえ……。ここを埋めないと進まねえ」って止まっちゃったりしたとき、ひとりでうんうん考えるしかないんだけど、AIに埋めてもらってとりあえず先に進む、とかできた。その埋めがそれでいいのかどうかは後から推敲してもいいし。その、とりあえずの埋め、をやってくれるだけでもすげえ助かる。
・おもしろくなるかどうかは別の評価軸だなあ……。ていうのはしみじみ実感、再確認。私はおもしろいと思って書いてるんだけど、読む人がそう思うかはわからない、そのわからなさはAIを使用しても変わらない。
・AIに褒めて、って頼むと褒め称えてくれて、なるほどこういう点について褒めてくれてるのだな、とかも参考にはなるんだけど、よきところがある→おもしろい、ではないんだよな、ていうのが、改めての実感。
5.執筆環境メモ
【使用機器、アプリ】
・タブレット、スマホ(Android)
・Bluetoothキーボード RK61
お手頃価格のメカニカルキーボード。昔のキーボードみたく、押し込みが深くてタカタカ、ッターン!ッタターン!(リターンキー連打)って、打鍵感が気持ちいいやつ。職場とかではうるさがられるやつ。茶軸。青軸もほしいなあ〜。
・Bluetoothキーボード Logicool K380
適当に家電量販店で買ったら使い勝手よき。普通だけど普通でよい。
・テキストエディタアプリ Jota+(イオタプラス)
無料版。スーパー軽くて大好き。
・テキストエディタアプリ Pure Writer(純純執筆)
多機能のわりに軽い。軽さ is ジャスティス。
履歴の保存がエグくて、いつまでもどこまでも戻れる、うっかり全消ししても戻れる。何秒かごとにクラウドに保存する、という偏執的なまでに(言い過ぎ)保存にこだわるエディタ。いちいちセーブしておかなくても保存しといてくれて、これに慣れると他のエディタで保存し忘れるかも。ヤバい。
クロがMarkdown書式を推してきて、対応するエディタを探したんだよね。Markdownおもしろーい。普通のテキスト打ちでデカ文字とか太字とか表組みが出来る、ってけっこうすごいことなのでは。




