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“超”短編集  作者: 龍蛇
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かっぱ

あるところに大きな川があった。とてつもなく大きな川だった。

 その川に、かっぱがいるといううわさが流れ出した。何人もの人が、あるときは偉い役人が見たと証言したのだった。

 ただ、不思議なことにそのだれもが声をかけられたり腕をつかまれたりした人はいないのだ。人々はだれかが人を驚かすためにやったことだと思っていた。

 しかし、人々の疑いはすぐに恐怖に変わることになった。河原を歩いていた人が、何物かに襲われ、財布を奪われたのだ。その何物かは緑色をしており、頭に皿があり、水かきもあった。

 人々は、本当にかっぱがいると思うと恐ろしくなった。

 次の日、勇気のある相撲取りがかっぱを退治するといって河原に行った。

 そして、夜になったころ、しげみが「ガサゴソッ」と動いて、何かが飛びかかってきた。

 それは、まさしく絵でみるかっぱだった。

 相撲取りはかっぱを組みしこうとした。だが、かっぱも負けてはいない。

 ものすごい激闘となった。

 しかし、少し時間がたつとかっぱの方が優勢となった。体力はかっぱの方が多くあったのだ。

 相撲取りは苦しくなってきた。その時、昔聞いたことを思い出した。かっぱは頭の皿の水がなくなると力が出なくなるということだ。

 相撲取りはそれを信じ、かっぱの腕をつかむと思いっきり放り投げた。すると、案の定かっぱの頭から水がドバドバとこぼれて、動きがヘナヘナになった。

 相撲取りはここでとどめをさしてやろうと思い、かっぱに近づいていった。

 かっぱは、つかまりたくなかった。そして、最後の力をふりしぼり、相撲取りをぶんなげた。そして、よろよろと川の方に向かったが、そこで力つき、たおれた。

 あくる日の朝、町の人々がカラカラに乾いてしなしなになったかっぱの死体と、頭を石に打ちつけて気絶している相撲取りを見つけた。そして、相撲取りにたくさんのお礼を与えたそうだ。

龍蛇⋯超短編を得意(?)とする、新人(素人)小説家。

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