8話 元に戻すレガリア
綾瀬さんは札をチャチャと選びながら考えていると悪霊が大きな攻撃を撃ってこようとしていた。
「綾瀬さん、どうします?」
「……万事休すだな」
「えっ」
「こういう時は……窓から逃げるんだよぉ!!!!」
綾瀬さんは窓ガラスを割り、外に逃げた。
「ここ3階なのに……ってなんだそれ!?」
綾瀬さんは下に札を投げ、即席のクッションを作っていた、そして悪霊から大きな攻撃がこっちに来た。
(あっ、これ死んだか)
私は悪霊から放たれたビームに包まれた、だが私は無傷で耐えていた。
「……あれ、どうして生きてるんだ?」
「ほらまっすぐ歩いて奴を一発ぶん殴れ」
「あれ、またこの声だ……どこから聞こえてきてるんだ」
「ちーたんの頭の中からだ、ほら早くして、体の中に入れる時間は少ないんだ」
「……わかった」
私はゆっくりと悪霊に近づき、何の変哲もないパンチを悪霊に食らわせた。
「普通のパンチ」
次の瞬間、パンチを繰り出した箇所がごっそりと抉れていた。そして悪霊の体がバラバラになって生徒らしき体も一緒にバラバラになった。
「なんだこの力……」
「悪霊、成仏したようだな、ならレガリアで修理するか」
「……レガリアってのは……特殊能力だね、私の特殊能力は何なの?」
「いいからバラバラになった手に触れるんだ、ちーたん」
「わかったよ……」
私は手だけになった物を掴んだ、すると白いオーラがどんどんと人の形になり、そして手だけだったものが人になっていった。
「……すごい」
「これがちーたんのレガリア、元に戻す能力だ」
「元に戻す……」
すると窓から綾瀬さんが来た。
「ちょっと意識を借りる」
私に憑りついている霊が私の意識をちょっとだけ割り込んだ。
「おいそこの巫女」
「……千尋はそんな口調じゃないだろう」
「ちーたんに憑りついている霊だ、一旦意識を借りている、それで、加護石はどこだ」
「千尋に憑りついて加護石を割るつもりじゃないだろうな」
「ならどうしてあんな悪霊に敵対されるんだ?」
「……今すぐ連れていけってことだよな」
「ああ、そうだ……ここの学校の加護石の効力が切れかかっている、だからちーたんのレガリアで元に戻す」
「わかった、案内しよう」
そして私の意識が戻ってきた。
「さっきの会話、見てたよ」
「……お前は千尋なんだよな?」
「そうだけど?」
「ならよかった……ずっと意識取られてばっかりだと祓うと言おうとしたんだがな」
そして私と綾瀬さんは学校の地下に向かった。
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