7話 廊下のマナー
「綾瀬さんって足跡見えるんですか?」
「見えないよ、だからこいつに探してもらうんだ、式神:凍石っていうやつだ」
綾瀬さんの前に現れた犬が凍石っていうらしい。
「じゃ、凍石、匂いを辿れ」
「クゥン」
「こっちらしい、行こう」
私と綾瀬さんは廊下を走って凍石の後を追った、廊下の奥に行くと臭いが次第にきつくなっていった。
「何だこの臭い!?」
「……凍石戻ってこい」
臭う廊下を歩いて行くと人影らしき影が見えた。
「おーい、そこは危ないから今すぐ……ッ!!!」
私は前に進み学生の肩を掴もうとした、だが掴んだものは学生だったものだった。
「……ウワァァァ!?!?」
私は廊下を走った、すると肩に何かが突き抜けるような痛み、そして足元には鎖が結び付けられていた。
「ってこれはなんだぁ!?!?」
「おい千尋!そいつは一体何なんだ!?」
「知らないよ!!!こんなやつこの学校にいたのか!?」
「私がここに通っている時は居なかった、最近現れた悪霊か!!」
そして綾瀬さんは私を助けるために廊下を走った、そして綾瀬さんにも足に鎖が結び付けられ、肩に何かが貫いた。
「痛ってぇなぁ!!!」
綾瀬さんは持っていた御幣で鎖を断ち切った。
「なるほど、こいつは走ると攻撃してくる悪霊らしいな、なら走らなければいいっていう話」
「って引きずられてく!?」
「……なるほどね、走った相手を取り込む、ドブの匂いがするなぁ……!」
綾瀬さんは目の前に札を出し、何かを唱え始めた。
「光の弾丸よ、惡しき心を打ち砕け」
すると札が光の弾になり、私をつないでいる鎖を撃ち切った。
「助かるよ、って走ったら駄目なんだっけ」
「ああ、そうだ……どうやって祓うんだ?」
「……今考えてる、数秒くれないか」
「いいよ、だが攻撃が来たらその数秒がどこかに消えるけどな!」
綾瀬さんは札を触りながら何か打開策を考えていた。
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