6話 街の荒れる原因
「それで、どうして最近神隠しが多発し始めてるの?」
「いやぁ……私疑われてる?心外すぎる」
「疑っては無いんだ、だが聞いておきたいんだ」
「私は神隠しはやっていないが紙隠しはやってるんだ」
「ほぉ、それはどういう紙隠しなんだ?」
綾瀬さんはちょっとだけふざけながら言った。
「A4の紙を隠すんだ」
どうしてA4の紙限定なのかは置いておいて……どうやらこの人は神隠しに関わっていないらしい。
「それじゃ、また来た時に話を聞かせてくれ」
「ああ、じゃガンバレ」
私と綾瀬さんは教室から出た、そして他の教室を回り、異変が無いことを確認した後、私たちはとある場所に向かった。
「やっぱりここは変わってないんだな」
「……ここは?」
「オカルト研究サークル、私が居たサークル、まだこの狭い部室かぁ」
部屋に入って行くと埃とシミの匂いが充満する場所だ。
「何か……匂いが凄い部屋なのね」
「たしかにここの部屋の匂いはひどい、だがそれがいいんだ」
「ここにある本って何なの?」
「それはね……私が書いた本もあれば昔に飾ってあった本もあるんだ」
「へぇ……例えばどういう本があるの?」
「てけてけとかの目撃情報の本とかね」
「へぇ……」
「じゃ、パトロールの続きをするか」
私と綾瀬さんは教室を回っていった、すると窓が開く音がした。
「……命知らずが来たのかな」
「そうだね、恐らくアホな学生だろうね……」
「じゃ、行こうか」
「ああ」
私たちは窓から入ってきた学生を追って開いた窓に向かった。
「しかし、どうして忍び込む学生が絶えないんだろう」
「……多分幽霊が出るとかで肝試しスポットになってるんだよね、実際幽霊は出るんだけどね」
「肝試しスポット……」
「肝試しスポットになるとな、怖いと言う人たちの感情が束になってね……それが集まりまくって新しい霊が現れるんだよな……そのための私たちっていうから……めんどくさいよ」
「そうなのか……」
「学校は怖いや嫌だという感情が集まる場所だから他の場所より集まりやすいんだよな……」
そして私と綾瀬さんは足跡を追って学生を見つけに行った。
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