50話 問題児二人、そして両極端
「俺の体は別の人間の物だった、だがその人間は俺の存在を否定しなかった……だが俺はそいつの事を触れなかった。それが気になったのか知らないが……体を渡してくれたんだ、だがその代わりに元の体の魂がどこか行ったんだ」
その話を聞いている途中で私の中に高木が憑依してきた。
「そうか、相思相愛でいいな」
「……お前、雰囲気変わったな」
「そうか、私は今ちーたんじゃない、高木だ」
「高木か、良い名前をしているんだな」
「千尋……じゃなかった、高木」
「なんだ?」
「目の前にいる人はどんな感情を持ってるんだ?」
「そうだな……凶暴性は無くてただ単に元の体の事を慮っているな」
その声に綾瀬は手錠を外した。
「どうして外すんだ?」
「手錠を外さなくてもあなたはレガリアで壊せるでしょ?」
「そうだな」
「あなたのレガリア、それは触れたものを崩壊させる、だけどそれは仲間だったら発動しないって事よね」
すると綾瀬は奴の手を握った。
「ほら、心の底では私を信用してるんだ」
「……どうして崩壊しないんだ?」
「さっき言った通りよ、信頼しているから」
「そうか……言葉でわかりあえたのか?」
彼は私の方向に向けて歩いてきた。
「なら触れてもいいんだな」
しわしわの手でわたしに触れてきた、そして崩壊はしなかった。
「……ありがとうな」
私は何も言わずにぼっとしていた。
「今は千尋の魂が主導権を握ってるのね」
「そうだけど、どうしたの?」
「俺は千尋の魂と高木の魂、どっちも好きだな」
「それって告白?」
その声に彼は頬を赤らめた。
最後まで見てくれてありがとうございます。
少しでも続きが気になる、それか面白ければブックマーク・評価・いいね・感想とレビューをお願いします!
評価が自分のモチベーションになってハッスルハッスルするのでよろしくお願いします!




