37話 ダブルブッキング
あの後、巴さんはトボトボと帰っていき、私たちは夜のパトロールに向けて準備を始めた。
「さてと、今日はとある廃墟ビル、そこにはいろいろな悪霊がたむろしてるんだ」
「理由は怖いっていう人々が居るからなんだよね」
「そうだ、じゃ、行ってみようか」
そして夕暮れ時、私たちはこっそりと窓から廃墟ビルに入って行った。
「どうして毎回窓から入るんだ?」
「これが楽しみなんだよ、どうしてかは私にもわからないが異界の扉をくぐるような」
「それ中二病じゃないの?」
「失礼な、狐の窓って知ってるか?」
「狐の窓……?」
「妖怪が見られるかもしれないまじないだよ、私はそれを信じてるんだ」
「へぇ……」
廃墟ビルの中を進んで行くと悪霊がふわふわと飛んでいた。
「おっと、これは生まれたての悪霊だな」
「生まれたてとかあるんだ……」
「ああ、若い芽は早めに摘んでおかないとね」
そして悪霊を祓いつつ奥に進んでいた、すると勢いよくドアを開ける巨漢の影が2つあった。
「ニーハオ大和組!!!ミナステーキサイコロ!!!」
「どうして中国観があるのにステーキサイコロなんだ伏黒の親父」
「いいじゃんか、体がなまらないようにカチコミに久しぶりに参加したってのにさ」
すると私たちに向かって一つの影が来た。
「息もさせねぇ」
「おっと!?私たちを外道と間違えてんのか!?結界術式!!」
私たちと極道の間に結界を張った、それを見た伏黒さんは一喝した。
「止まれ京町!!!」
「おっと、どうしたんですか親父」
「その人は俺の知り合いだ」
「そうですか……それでどうしてここに?」
「悪霊を祓いに来た、そっちは?」
「ここに巣くってる外道にケジメを取りに来た」
「そうか……」
そして私たちは伏黒さんたちと一緒に行動することになった。
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