19話 月の裏切者
寺に帰ってきたが、誰かが居た。
「おっす、今日も来たぞ」
どうやらフローズンさんがお茶を飲んでいた。
「あっ、冷蔵庫から勝手に盗って飲んでまーす」
「ちょっともう……私の家はコンビニじゃないんだから」
「俺もいますよ」
奥から見知らぬ人がノコノコと現れた。
「トイレ、借りさせてもらいました」
「だからここはコンビニじゃないぞ……本当に自分の家のようにするよね」
「だってここに俺の戦友の墓があるもんだから」
「それはそうだけどさ……」
「戦友……どんな人だったんですか?」
するとフローズンさんが気になるようだった。
「私も聞きたいな、戦友の事」
「フローズンまで……いいだろう」
その人は寺の中にある墓に触れた。
「こいつはな……月に行ったとき、死んだ仲間であり戦友の墓なんだ……最期は攻撃をコピーするレガリアでやられたがな」
「そうだったんですね」
「ああ、信じてくれないだろうが、こいつは誉れ高き炎の戦士だったんだ」
すると周りに未来的な武装が漂っていた。
「今となっては、私の武装の一部だが……その誉れ高き精神は私に受け継がれてるんだ」
その話を聞いたフローズンは墓の前に行き、手を合わせた。
「……知っているか?未だにヘレティック差別があることを」
「ヘレティック?」
「レガリアを持ってる人に対する蔑称、今はレガリア使いが主流になってる、ヘレティック差別で一般人と同じ墓に入れてもらえないんだ、だから私の寺の敷地を使ってまで供養するってのが、この家の宿命なのかなって」
「そういえば、名前言ってなかった?」
「そうですね」
「そうか、名はカサリーネだ、この付近に住んでいる」
(この人がカサリーネさんなのか……)
そうしてフローズンさんは私にカチューシャをつけたりして遊んでいると誰かが寺に駆け込んできた。
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