14話 転校初日に散々な目
翌日、私は何かにのしかかられ、起き上がった。
「ゲフゥ!?」
私は飛び起き、何かが転げ落ちるような音がした。
「……昨日の座敷童ちゃんだ」
私は座敷童ちゃんを立たせた。
(可愛いなぁ……)
朝食を食べ、学校に行かせられた。
「いってらっしゃーい」
「はーい」
制服一式は綾瀬さんおさがりのようだ……だって……周りの人の制服と私の制服のデザインが違うんだから!!「おはよう!……ちょっと待ったぁぁ!!」
「どうしたんですか?」
「その服装!どこの高校の者だ!」
「これですか……?ここの学校の制服って」
「嘘をつくな!生徒指導室に来い!」
私は後ろのフードの部分を掴まれ、そのまま生徒指導室に連行されていった。
「失礼します!」
「静かに入れ!」
「はい!失礼します!!」
「だから静かに入れって言っただろ!!」
「この制服がここの学校の制服だと言う不届き者が居たので連れてきました!!」
「ん~?明らかに今の制服ではないな……って綾瀬……」
左ポケットに綾瀬という刺繍があった。
「あっ、これはその……おさがりで」
「なら名前は?」
「栗栖千尋です」
「苗字違うし……学籍番号は?」
「学籍番号……?知らないですね」
「って面倒な奴連れてきたなぁ」
先生は私を連れてきた人に恨みがましい目線を送った後、校長室に向かった。
「校長、失礼します」
「ああ、入れ」
そして校長室に入り、校長の第一声はこうだった。
「懐かしいなぁ……その制服」
「えっ、知ってるんですか?」
「ええ、10年前までその制服が主流だったんですよね……それにオカルト研究部のワッペンに綾瀬……盗品か?」
「いや、おさがりです」
「そうかぁ~?電話させてもらうって言っても、この時間帯は仕事してるんだよなぁ……どうしたものか」
その時、窓から綾瀬さんが来た。
「怪しかったから来てみたら案の定、ここにいたのね」
「相変わらず、窓から入ってくるのか……綾瀬……」
「どうもお久しぶりですね、相沢先生」
「その名前で呼ばれるのかぁ……」
「それで、そいつは転校生なんで、よろしくぅ」
「ちょっとまて、転校生で綾瀬の管理下……めんどくさい子じゃないのか?」
「怒らせたらまずいので管理、よろしく」
そして綾瀬さんは窓から飛び降りた。
「ってええぇぇ!?大丈夫なんですか!?」
「大丈夫だ、どうせあいつは生きてる」
そして私は学籍番号とワッペンを新調してもらい、朝のHRに向かった。
「さて、今日は転校生が来てます、ほな来てちょ!!」
そんなかけ声と共に私は教室に入った。
「先生また空回りしてるよ」
その時、一気に緊張が来た、そして思わずこう言ってしまった。
「市内の栗栖です」
その言葉に教室は凍り付いた。
「……と言う事だ」
(明らかに最初の挨拶ミスったァァ!!!これ絶対やばい奴って思われたって絶対!!!)
私は椅子に座り、とにかく今目の前のことに集中した。
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