1話 状況確認
この物語は筆者が試しに書いたものです。主な登場人物は
・執事見習い
・館の主人
・お嬢様
・人形
・
です。空白は続きを書いたら追加します。
「執事見習いです。今日からよろしくお願いします。」
ここは、ある土地の領主様のお館である。彼は父親の紹介でこの館の執事見習いとしてはたらく事になった。
執事見習い
男性 成人してはいないが子供でもない年齢
父親の指導によって、言葉づかいや振る舞いは整っている。気になるモノに対して行動を起こすことは滅多にないが…。
「ああ、よろしく頼むよ。君のことはよくきいている。しっかりと働きたまえ。」
館の主人は厳格な見た目をしながらも、やわらかな口調で話した。
館の主人
男性 白髪が見え始めた年齢
この館で最も偉い人である。先祖代々、魔術の研究を行っており、主人もまた研究者である。研究内容はモノの記憶を可視化することである。しかし、最近は別の研究をしているそうで…。
「これは娘のドロシーだ。君より年上で、この館のことは知り尽くしている。困り事があれば彼女も頼ると良い。」
「ドロシーよ。弟ができたみたいでうれしいわ。困ったことがあったら何でも聞いてね。最初は忙しいでしょうけど、時間があるときに話し相手になってちょうだいね。」
お嬢様 婚約者が決まっている年齢
研究者を育てる学園に所属しており、間もなく卒業予定である。学園では性別、学年問わず幅広い人脈を持ち、自分よりも身分の高い人と婚約している。黒い噂は一切ない。現在は長期休暇のため館で論文の執筆中である。しかし、休暇最終日に開かれるパーティが楽しみで身が入っていないようである。
主人とお嬢様に挨拶をすませたあと、執事見習いはメイドに館の案内をしてもらう。
「では、館の案内を始めます。まず、この館は今いる正面館、玄関を背にして左手の北館、右手の南館から構成されています。北館と南館は正面館と直接繋がっています("コ"の字になっている)。また、すべて2階建てです。」
「移動が大変そうですね…」
「はい。なので、使用人は各館ごとに決まっています。あなたは仕事になれるまで正面館で働いてもらいます。正面館の部屋を案内するのでついてきてください。」
「(ここから長くなりそうだ…)はい。」
そして、メイドによる長い説明パートが始まる。
一階
玄関を背にして正面
中庭へ出る2枚扉がある
玄関を背にして左側の廊下
左側は手前に階段、次に3つの部屋、右側は窓があり中庭が見える
部屋は、手前から応接室、転送室、通信室、
転送室と通信室の間にはガラス窓があり片方からもう片方を見ることができる
玄関を背にして右側の廊下
部屋は2つ、中庭側に部屋はない
部屋は、手前から雑務室、料理場
料理場の奥には食事処につながる昇降機がある
二階
階段を背にして左側
書斎、主人の寝室
階段を背にして右側
食事処
「以上が正面館のすべてです。なにか質問はありますか。」
「転送室ってなんですか。」
「物や人を運ぶ部屋と思っておいてください。主に食料品や研究に使う物を取り寄せるために使います。月が満ちている夜にのみ使うことができます。」
……
「質問は以上ですか。でしたら次は北館と南館を軽く案内します。」
「お願いします。(また、長い説明が始まる…)」
北館
一階
手前から倉庫、客室、客室、客室、階段、泊まりの使用人室、つきあたりにドア
二階
手前から奥様の寝室、お嬢様の寝室、階段、空き室
南館
一階
手前から風呂場、お手洗い、作業場、お手洗い、泊まりのメイド室
手前のお手洗いはここに住んでいる人、客人用
奥のお手洗いは使用人用
つきあたりにドア
外に二階へ続く階段
二階
手前から倉庫、第1研究室、第2研究室、第3研究室
つきあたりにドア、その先に外付けの階段
「以上です。質問は?」
「私はどこで寝ればよいのでしょうか。」
「あなたの寝泊まりする部屋は使用人室です。庭師と料理長と通信士が同じ部屋にいるので頑張ってください。」
「(えっ?)はい…。」
質問はコメントによって追加
「まだ中庭や蔵、危険魔術実験場などを案内できていませんが、今日はここまでにしましょう。荷物はすでに運んでいるので一旦使用人室に行って休んでいてください。時間になったら迎えに行きます。」
「かしこまりました。」
執事見習いはメイドと別れ使用人室へと向かった。
「応接室…転送室…通信室…倉庫…あれ?倉庫が開いてる。誰かいるのか。(ガタガタ音が聞こえる)」
「こんにちはー。新人の執事見習いです。今日からよろしくお願いします。」
反応はない。しかし、物音は鳴り止まない。見習いはメイドを呼び戻そうと振り返る。
「あら?こんな子いたかしら。」
奥様が現れた。
29October2023
人形が出てきていませんが、続きを書くかは不明です。
主人公が現地人の物語が好きです。