第96話 退院そして・・・
傷もすっかり癒えて、退院した日は土曜日だったので寮に戻ろうとした自分と佐々木さんが学園に来るよう呼び出された、そこで今回の件の処分が下された。
休日の学園長室に来た自分達に下された処分は
「・・・訓告・・・ですか・・・」と正直いって納得いかない処分が下された。
「そうです、一連の騒動に責任を取って頂きます。」と内藤少尉同席の上、学園長より処分が下された。
「・・・ですが、この件は・・・」と言った所で内藤少尉が
「・・・本来ならば、魔法の不適切使用で懲戒免職も検討されたのですが、学園長や指導教員達、生徒達の嘆願で何とかこの処分で収まりました。ここはこらえて下さい。」との自分達の知らない所での、その様な事が行われていた事を知り、ここは処分を受け入れる事にした。
「加治訓練生、処分を受け入れます。」との発言の後に
「・・・佐々木訓練生、・・処分を受け入れます。」と小さく返事をし解放となった。
学園長室から出て早速、寮に帰ろうとしていると、佐々木さんが
「・・・この度は本当にすいませんでした。」と泣きながら謝ってきたので
「・・・原因は分からなかったけど、佐々木さんのせいではないし謝罪は不要だよ。」と言っても佐々木さんの顔は暗かったので、
「・・・じゃ、少し付き合って。」と言っていつもの喫茶店に向かう事にした。
「・・・あら、いらっしゃい。」と店長はいつも通り迎えてくれた。佐々木さんの顔を見て
「・・・個室を使ってもいいわよ、注文はお任せでいいかしら?」と聞いてきたので
「・・・はい、お願いします。」と言って、奥にある個室に通された。
「あの、ここは?」と佐々木さんが聞いてきたので
「内緒話用の個室。上得意になると使えるようになるんだ。」と少し先輩風を吹かせてみたが、佐々木さんが、自分を軽蔑するような目で見ている感じがした。
「・・・なるほど、可愛い後輩をこんな部屋に連れ込んでどうしようと思っているんですか?」と聞いてきたので
「・・・学園を辞めようとしてるでしょ。流石にほっとけないよ。」と言うと
「・・・なんで、分かったんですか・・・」と聞いてきたので
「・・・だから、内緒の話が出来る個室を用意したんだよ。」と言って個室に入る事にした。
少しして注文した品が届いたがそれには手を付けずに
「・・・やっぱり、分かっちゃいましたか・・・」と佐々木さんは観念していた。
「・・・私のせいで怪我をさせてしましましたし、もう自信が無いんです。・・・これ以上は・・もう。」と言葉に詰まりながらも自分の事が許せない。それで頭の中がぐちゃぐちゃになってしまっていた。
「・・・そうか、佐々木さんの人生だ・・・好きにすればいい、でもこれだけは言える。」と少し考え
「後悔のしない様にしなさい。自分から言えるのはそれだけだよ。」と言って、門限ギリギリまで一緒にいる事にした。
「・・・・もう、閉めるわよ・・。」と店長が言ってきた。もうすぐ門限の時間であったので、自分と佐々木さんは出る事にした。
「・・・分かりました。・・・行こうか、佐々木さん・・」と佐々木さんに行ったが
「・・・・・・」佐々木さんは俯いたまま動こうとしなかった。
「・・・ほら、佐々木さん、店の迷惑になるから・・・帰ろうか。」と言った所で
「・・・なんで、加治先輩は何も言ってくれないんですか?」と聞いてきたので
「佐々木さんの決断を尊重したいから、・・・それだけだよ・・。」と答えた。
「・・・・そうですか、・・・帰りますか・・・先輩・・・」と言って寮に戻る事になりその日はそのまま解散となった。




