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第94話   あの人再び・・・


火属性最弱の呪文を詠唱したはずなのに目の前には巨大な炎が現れ、自分は突然の事に対して驚いていたがすぐに佐々木さんの心配をした。


 「 おーーーい、佐々木さん、大丈夫か、返事しろ。」と強く呼びかけるも返事は無かった。


 (・・・行くか。・・・)助けに行くのに躊躇は無かった。その時にサイレンが鳴り響いた


 【火災発生、火災発生、直ちに避難を開始せよ、これは訓練にあらず、繰り返すこれは訓練にあらず。】

と非常放送が入った。


 (・・・まいったな・・・)しかし目の前には巨大な炎が立ち塞がり全く進めなかった。


 (・・・どうするかな・・・試してみるか・・・)と思いついた方法を試すことにした。




 その頃、佐々木さんは呆然としていた。


 (・・・・なんで、・・・私・・・・確かに・・・・弱い・・ま、・・)既に考える力の残ってはいなかった。


 (・・・私・・・ここで・・・死ぬのかな・・・)と目の前の炎に飲み込まれる事を覚悟した。


 「・・・ごめんね、お母さん・・・先立つ娘をお許し・・・くだ・・さ・・・い」と最後は声にならなかった。


 そう覚悟を決めた・・・その時、目の前の炎の中から


 「・・・・佐々木さん、大丈夫?・・ゲホゲホ・・」と加治先輩が現れた。


 「・・・・な、ん・・・で・・・ど・・・うし・・・て・・・」と、この巨大な炎を突っ切って駆け付けた自分が現れ、驚きの顔をしていたが、自分の右腕を見て絶句していた。


 「・・・・加治・・・・先輩・・・・腕・・・が・・・・・」


 巨大な炎に対して同じく炎をぶつけながら強引に突破を試みたが、やはり腕に相当のダメージを負ってしまった。


 (・・・・しまったな、これは再度の突破は無理そうだな・・・)と次の手を考えていると、


 「・・・なんで・・・なんで、来たんですか!  私なんて・・・もう・・・」と泣きじゃくりながら自暴自棄になっていたので、


 「・・・生きていれば、なんとかなる。だから、生き延びろ!!」と言う事しか出来なかった。


 (・・・しかし、どうするかな・・・マジでこの後の事、考えてなかったから策が無いな・・・)

と、考えていると、


 「・・・大丈夫ですか?加治さん、佐々木さん、今助けますね。」と、どこかで聞いた声が聞こえたと思うと、目の前の炎が一気に消えていった。


 「もう大丈夫ですよ。各員被害状況を確認し、報告、・・・負傷者有り搬送用意。」とテキパキと指示をする女性を自分は知っていた。


 「・・・なんで・・内藤少尉が・・・」と疑問に思っていると


 「詳しくは後で、今はまず、病院に行きましょう。」と病院に直行となった。


 



 

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