第92話 学園改革
二年生の学園生活も大分落ち着いてきた頃に、学期試験が迫ってきたが、今までのような、ピリピリ雰囲気は無くなっていた。なぜなら腕自慢の場となっていたを実技試験は廃止され、魔法属性ごとにを学年の垣根を超えた形でグループを作り、テーマを決めて話し合う。しいて言えばグループディスカッションみたいな感じであった。これも学園変革の一端であり、概ね好意的に受け止められていた。・・まぁ、文句を言うのはどこの世界にもいる・・・一部の学生や卒業生からは能力を図る指数が減るや、向上心が無くなる等、不満を表す者もいたが、元々の制度を女王が問題視した事から、その声はあまり大きくならなかった。
そんな中、試験に向けいつものメンバーは自習室に集まり勉強会を開いていた。
「・・総ちゃん、そこは・・・」
「司、そこも・・・」と主に自分と司の苦手科目の勉強に力を入れていた。(主に英語・・)
「陽斗・・違う・・」と陽斗は数学と主に男性陣が女性陣から教えを乞う形になっていた。
その日も勉強会も終わり寮に帰ろうとしていると、佐々木さんから声を掛けられた。
「どうも、加治先輩お久しぶりです。・・すいませんが少々お時間を頂いてもよろしいですか?」と少し皆の方を見ながら申し訳なさそうに聞いてきた。
「・・・皆には聞かれたくないのかな?」
「・・・はい・・・すいませんけど・・」そこまで聞いて自分は
「皆、すまない。先に帰っていてくれ。」と言って皆が帰った後に佐々木さんの話を聞く事にした。
「・・・で、何だろう?」と聞いてみると
「・・・あの、・・・試験後のグループディスカッションなんですけど・・一緒にやりませんか。」とお願いされた。
「・・・え、でも、・・・いいの?」と少し疑問に思いつつ聞くと
「あの騒動以降誤解は解けてきたんですけど、もう一押し欲しくて・・で、私と加治先輩が一緒にグループディスカッションを行なえばもう大丈夫だと思うんですよね。」との力説に
(・・・まぁ、一理あるし、俺も三年の先輩達からはあまりいい印象ないから一緒にする人探すの大変だと思っていたから渡りに船だな。)と思いつつ
「・・・分かったよ、こちらからも是非お願いしようかな。」と二人の思惑が一致した瞬間だった。
「では、当日よろしくお願いいたします。」と言って佐々木さんも寮に帰ろうとしたので、
「一緒に帰りながらテーマでも考える?」と聞くと
「・・・まぁ、いいでしょう・・・」と佐々木さんは少し考えてから同意した。
その後は、学園から寮まで、グループディスカッションのテーマを相談しながら二人で一緒のタイミングで帰寮した。




