第84話 真実は・・・おい待て、それ以上は言うな。
食堂で憲兵さんに同行を求められ、恐怖の指導室に入ると早速尋問が開始された。
「では、加治訓練生は佐々木 恵さんに対するハレンチ行為を認めますか?」との問いに
「いえ、事実は全く違います。」ときっぱりと否定した。その上で今朝起きた状況を説明し、佐々木さんにも確認を取り、この件は佐々木さんの方に非がある形になり、自分は無罪放免となった。・・・・・はずだった。
ここは放課後の自習室・・・・いつもの通り皆で集まり自主勉強会を行なう・・・・はずなのに・・・
「・・・あの、・・・葵さん・・・・何故に、自分は・・・?」
「・・・いいから、少し待っていてね。」と物凄い気迫に何も言えずに暫くそのまま待っていると
「葵先輩、・・・何か御用で?」と佐々木さんが現れた。
「佐々木さん、総一郎君はあなたのせいで身に覚えのない罪で、裁かれる所でした。しっかりと反省し、総一郎君に謝罪して下さい。」と静かに、しかし、力強く述べた。その気迫に押されたのか
「・・・この度は、私のせいでで大変なご迷惑をお掛けしました。ここに謝罪致します。」と丁寧に謝罪をしてくれた。自分も
「・・謝罪を受け入れます。この件は水に流しましょう。」と言ってこの件は終わった・・・・と思いきや
「ところで、総ちゃん、・・・・まさか・・・・・スカートの中は見たのかな?」と今までの中で一番の気迫で迫ってきた。
「いえ、全く見ていません。・・・あの、葵さん・・・その、疑いの目で見ないで下さい。ほら、佐々木さんももう一回言って。」
「・・・葵先輩・・・その私、早とちりでそもそも、スパッツ履いていたので、見れる訳無いのに少し騒いでしまって。本当にすいませんでした。」となんとも言えないオチであったが
「・・・・あ、そうなの・・・・本当に佐々木さんの勘違いだったんだね。」とようやく怒りを収めて頂いた様だった。
その光景を見ていた佐々木さんは
(・・・葵先輩て、もっとクールな人かと思ったんですけど、意外と・・・)と思っていた所で
「すいません、友達を待たしていますのでこれにて失礼致します。」と自習室の前でこちらを遠目で見ている女子生徒達を指さして、いたので自分が
「ああ、分かったよ。もう大丈夫だから行っていいよ。」と許して佐々木さんは友達の方に向かって言った。
その光景を見ていた司は
「まぁ、大変な事故だったな。・・・でも、中々可愛い子じゃない、どうよ総一郎・・・」
「どうって?」
「お前それは・・・・」
「・・・・司、それ以上は・・・何も・・・語るな・・・」と陽斗がクギを刺した。
司が女性陣を見ると
「サイテー」
「ゴミね」
「ふ~ん」と女性陣の冷たい目線が突き刺さった。司は
「いや、あの、・・・」と言い訳をしようとしたが、
「じゃ、帰ろうか、総ちゃん、陽斗君、」と司がハブられる事になり、寮に帰る間、ずっと司は謝りぱなっしなっていた。
後日、マスターのケーキセットにて許しを得たのはここだけの話である。




