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第83話   魔法の行使にあたっての注意!(あ、憲兵さん・・・なんでもないです。)

 

 魔法の実技を見られる


 新入生達はこの瞬間を待っていた。魔法を使える才能が魔法学園への入学を許可されるが、実際に使えるまでは中々大変である。特に大変なのが魔法力の制御である。

 魔法力の行使自体はそこままで大変ではない。早ければ二週間、遅くても一ヶ月程度で行使は出来る。

 しかし、それを自由自在に操る事。これが非常に難しく、体調や精神的なことでもすぐに不安定化して、大怪我等に繋がってくる。また、魔法を使えるものが戦争以外で使う事を厳しく制限しており魔法を見る事は、戦争がなければ、見掛ける事すら滅多にない。その数少ない見れる機会がこの魔法学園である。


 大がかりな実演になるので、全員でグランドに再度整列しそこで行われる事になっている。

 

 魔法の実技は教員立ち合いの元、三年生の担当で行う事になっている。


 まずは、火の魔法で、大きな火柱を作り出す。まずそれだけで新入生は驚いていたが、そこに風の魔法で回転を与えると、火災旋風を人為的に起こした。非常に熱くそこにいるだけで恐怖を感じる事になる。そこに土の魔法で発生した火災旋風を囲むように壁を作り出し、最後に水の魔法で消火する。ここまでが一連の流れとして実演された。

 その恐怖に新入生は言葉を失っていた。そこに学園長が


 「魔法を使えば人の助けにもなれば、自分自身や大切な人を、守る為に使う事が我々の使命であり義務である。決して私利私欲の為に使う事は許されません。その様な事が確認されれば、即座に退学、最悪逮捕されます。その事を忘れない様にして、諸君らに自覚を覚悟を持つように。以上で・・・」と言った所で一人の女子生徒が倒れた。教員がすぐに反応したがそれよりも早く葵が駆け付け、治癒の魔法でその女子生徒を介抱した。少しすると女子生徒は顔色が良くなり、すぐに担架で医務室に運ばれた様だった。少しざわついた感じで新入生歓迎会は終わった。


 お昼休みにいつも通り、食堂に集合し皆で食事を取っていると、


 「さっきの葵はカッコよかったね。」紬の発言に


 「そうそう、いち早く駆け付けて治癒するなんてね。」澪が感心していた。


 「ありがとう、大事なくて良かった。」と葵は謙遜していた。そんな中一人の女子生徒が近づいてきた。


 「先程はありがとうございました。」と丁寧にお礼を言ってくれた。


 「あ、すいません。私、佐々木 恵と言います。この度は本当に・・・あれ、あなたは、」と言った所で自分も気が付いた。


 「あの、今朝は・・」


 「あーーーーーー私のスカートの中を覗いた人だーーーー。」と食堂で大きく叫んでしまった。


 (あ、これ・・・色々・・・マズイな・・・)と思っていると、


 「加治訓練生、同行を求める。」と憲兵の人が現れ、そのまま連行となった。


 

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