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第79話   重たい物は持ちます。


  三時のおやつを取りにキッチンに向かうと、母親が休憩をしながらくつろいでいた。

自分達に気付くと、


 「あら、総に葵ちゃん、どうしたの?」と聞いてきたので


 「司と陽斗にやる気を与えに、お菓子の調達に来た。」と言うと


 「あらあら、分かったわ、・・・そうね、葵ちゃん戸棚の上のクッキー出してもいいかしら?」

 

 「はい、大丈夫です。あとは・・」


 「いいのよ、あんまり食べると夕飯入らないでしょうし。」


 「いや、男子高校生の胃袋舐めないで、夕飯も食べれるし。」


 「あんたが良くても、司君は駄目でしょ。親御さんからも甘やかさないで、て言われえるし。あんたもね、少しこの休みの間に丸くなってるわよ。」 


 「・・はい、我慢します。」


 「よろしい、じゃこれよろしくね、」と言ってクッキーの盛られたお皿と、ポットに入った紅茶とカップを受け取ると葵が


 「じゃ、私が・・・」とポットとティーカップを持っていこうとしたので


 「いいよ、葵はクッキーだけ運んでくれればいいよ。」と少し重たいポットとティーカップのセットを運ぶ事にした。葵は


 「ありがとう、じゃ、戻ろうか。」と言って応接室に戻る事にした。応接室に戻りながら


 「そういえば、今日雪代さんは?出掛けてるのか。」と聞くと


 「書斎で書類作成やらで忙しいみたい。」と葵が言うと


 「・・なるほど、雪代さんにも持って行った方がいいかな?」と聞くと


 「う~ん、多分朱鷺子さんにお願いしているから、大丈夫だよ。」と言っていた。そうして応接室に戻り、二人の頑張りを称えて与えて、紅茶を飲み干しながら休憩していると、生理現象が発生した。


 「ちょっと、お手洗いに行ってくる。」と言って、部屋を出て、用を足した後に、母親から呼び止められ


 「ああ、総いい所にいた、ちょっとこれ雪代さんに持って行って。他にもやる事あって」と紅茶セットを渡された。


 「いいけど、どこに?」と聞くと、


 「執務室にいるとから、階段上がって左に曲がって、三つ目のドアの所、ノックを忘れないでね。」と言って慌ただしくし作業に戻って行った。


 「・・・さて、行くか・・・」と少し緊張しながら二階に上がって行った。葵のお屋敷は一階が来客用スペースやダイニング等あり、二階は完全にプライベートスペースになっている。つまりは葵の自室も二階にある・・・。もちろん許可なく入る気は全くないしそんな度胸も無い・・・うんさっさと渡して帰ろう、と考えていると執務室に着いたのでノックをしてみた。


 「失礼します。雪代さん、総一郎です。母に頼まれ休憩用の紅茶等お持ちした。」


 「・・おお、総一郎殿入ってもらった構わないですよ。」と言われたので入室した。


 「お仕事お疲れ様です。こちら母からです。」と言って紅茶のセットを邪魔にならない様に、サイドテーブルに置き、


 「では、失礼します。」と言って下がろうとすると


 「ありがとうございまします。・・・総一郎殿、少々お時間よろしいですかな。」と言って呼び止められた。

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