第75話 女神現る。
大晦日のトラブルも無事に解決?してテレビを見ながら年明けを迎えた。
「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。」と母親に新年の挨拶をすると、
「はい、明けましておめでとうございます。本年もしっかり勉学に励むように」と心強い励ましと、激励を受けて、身の引き締まる思いになった。
明日は着付けで朝早いのよと言って母親はさっさと寝るので、自分もそれに合わせて、寝る事にした。
皆にメールをしようとしたが
女性陣は明日早くから着物の着付けで早いので、新年の挨拶は直接会った時にしようと思いそのまま携帯を閉じる事にした。
新年最初の朝を迎え、朝起きると、母親が急かしてきた。
「皆の着物の着付けでお屋敷に行ってきます。朝食後は勉学に勤しみ、連絡あるまで待機せよ。以下の事を司君、陽斗君につたえてね。」と言ってお屋敷に向かっていった。取り合えず司、陽斗に連絡し、新年の挨拶をした後、昼前に自分の家に集合する形になり、皆で課題に取り掛かったが、全く手に付かなかった。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・空気が重い。」と司がこの沈黙に耐え切れず、発言をした。
「・・なに緊張してんの?二人とも。」と司が言ってきたが
「・・・いや、・・・彼女の着物が気になって・・・」と陽斗は彼女になった紬の初詣姿に期待が高まり
「・・俺は・・・」と言葉を濁す自分に
「・・特に総は気にしすぎ。」と司に言われ、
「・・・。」何も返すことが出来なかった。
課題をそこそこに切り上げ、正月特番を見ながら少し経った頃、自宅の電話が鳴った。ビックリしたが出てみると、
「総、準備出来たからいらっしゃい、楽しみにしてなさい。」と言って電話を切った。
受話器を置き、二人に
「・・・準備できたって・・・行くか。」と言った。
「・・おう、」と陽斗は特にも緊張しながらお屋敷に向かう事にした。
今まで何度も歩いた道だが非常に緊張しながら、向かって行った。お屋敷に着くと玄関の前で母親が待っていた。
「来たわね、若人よ、心して刮目せよ!。」と玄関の扉を勢い良く開けた。
男性陣は言葉を失った・・・
葵は緑を、紬は赤を、澪は白を基調にした、着物を着ており、また淡い色の化粧をいており、自分達男性陣はすっかり心を奪われていた。
暫くの沈黙のあと、澪が
「・・・どうかな、似合うかな、」と澪が少し緊張しながら聞いてきた。暫くの間フリーズしていた男性陣は正気を取り戻し
「・・うん、とっても似合ってるよ、澪姉。」と司が答え
「紬もとても綺麗だ、惚れ直したよ、」と陽斗は照れることなくしっかり、伝え紬が顔を真っ赤にしながら
「バカ、そういう言うのは二人っきりの時に言ってほしいな。」少し照れながらも喜んでいた。
一方自分は、あまりの葵の神々しさに、まったく声が出なかった。そんな自分の様子を察したのか葵は
「・・どうかな、・・総ちゃん?・・」と言ってきたのでとっさに
「凄く・・・、美しい・・・、まるで女神かと思った。」と、つぶやいた。
その言葉は同然その場所の全員に聞こえており、皆の温かい目線が一気に集中した。葵は一気に顔を真っ赤にしながら、
「・・・・・・ありがとう・・・・・」と小さい声で答えた。




