第56話 目覚めた時に
次に目が覚めると見知らる天井にベット・・・・ここが病院と気づくまで少しの時間が掛かった・・・
(俺は・・・)
「ああ、目が覚めましたか?」と相手の魔法をいとも簡単に弾いた軍人がベットの横にいた。
「え、、、、っと、、」
「ああ、いいですよ無理に私の美貌を褒めなくて、凡人には表現することも大変困難でしょうから。」
と、全く聞く気の無い発言に戸惑っていると、
「目が覚めたのね、総ちゃん・・本当に・・・良かった。」と葵達が病室に入って来た。
「ああ、そ・・・イタタ、え、ナニコレ凄く痛いんだけど。」今まで感じた事の無い痛みが襲ってきた。
「限界を超えた魔法力の行使の影響ですね、まぁ、2、3日もあれば収まるでしょう・・。」
そんな痛み以上に
「・・そうだ司や陽斗はどうなった!!」との発言に皆、目を合わしてくれない。
「嘘だろ・・・そんな・・・」と絶望を感じていると、
「おーい、勝手に殺すなー」
「右に同じくー」と弱々しくも二人の声が聞こえてきた。左右のカーテンを開けるとそれぞれベットに横になってはいるが二人は同じ病室にいた。
応急処置と病院にいた回復魔法使いの組み合わせで二人の傷はすっかり癒えていたが検査の為、今日一日は入院となったみたいだった。
「そうか・・・・その・・・」自分が何か言いたいのを感じ取ったのか、
「じゃ、飲み物でも買ってくるよ、ほら近衛の騎士様も」と葵達と騎士は一旦病室から出って行った。
少しの間の沈黙の後俺は
「すまなかった、二人が・・」と言ったとこれで
「次に謝ったらぶん殴る!」と司が言った。
「え、、」
「単純に実力不足、それ以上の事は無い!!だから気にすんな!!」
「そうそう、まだまだ強くなるぞ俺達は、な、総一郎もそうだろ!!」
「・・・いや、でも、・・」
「・・わかった、では、罰を与えよう・・・総一郎の恥ずかしい過去を皆にばらす!!!」
「・・・え、、ま、、さ、、、か、、、」
「そう、加治 総一郎と 川口 葵の初めての夜♪」
「え、嘘、、その写真は処分したはず、この世に残ってはいないはず。」
「あの朱鷺子さんだ、しっかネガを保管しており、処分したのはそのネガをプリントしたものだ。つまり残像だな。」
「違う、違う、そうじゃないだろ。」
「そうそう、この前の夏休みの時、納屋の整理を手伝った時に 朱鷺子さんが見してくれたぞ。」
「・・・勘弁してよ・・・・小学校の時のお泊り会の写真じゃん!!あの時は夜遅くまで遊んでいて、夜にトイレに行った、葵が寝ぼけて俺の布団の中に入って寝てしまっただけじゃん。」
「いや~懐かしいな・・そんな事も有ったな。」
「・・本当に懐かしいな・・今日も一緒の部屋でお泊り会か・・」
「・・・お泊り会か・・そうだな、今夜は寝かせないぜ!」
「・・二人とも・・本当に・・ありがとう・」
「だから謝るんじゃない、いいな・・・次は全員で勝つぞ!!」
「・・・・ああ、わかった。次こそ三人で勝利を!!」
「「勝利を」」とそんな会話をしていた時、廊下では葵が顔を真っ赤にして
(朱鷺子さんあれ程処分をお願いしたのに、恥ずかしい・・)と壁に頭を打ち付けていた。
そんな葵を見ながら紬と澪も
((他にもあるのかな・・あの恥ずかしい時の写真・・・今度朱鷺子さんに聞かないと・・))
と二人も顔を赤くしながら悶えているのを、騎士は何も言わずに待っていてくれた。




