第55話 善戦したかな・・
試験開始と同時に相手の強力な魔法が次々と襲ってきた。それらを躱しながら防御に徹していたがそれでも衝撃波は物凄いものがあり徐々に追い込まれっていった。
「雑魚が、さっさとくたばりやがれ、ウザイだよ」
「く、負けるかよ、お前みないな奴に!」と意気込んでいるが、流石に相手が悪かった。魔法の総量、技の繊細さ、魔法式の精細さ全てにおいて相手との実力差は圧倒的だった。
「お前を倒してあの女の泣きじゃくる顔を見る、最高の瞬間だな。」となんとも卑劣な事を言ってくるが
それに反論できないほど追い詰められていた。肩で息をするほど呼吸が乱れていたが相手の方は全く涼しい顔をしていた。
「ああ、飽きたな、そろそろ終わりにするかな。」と相手は今まで見た事の無いような強大な魔法を使ってきた、先生の指導も聞かずにもし直撃を食らえばただでは済まない。
頭の中に大きく( 死 ) という言葉が浮かんだ・・・また、死ぬのか・・・今度も転生出来るのかと考えていると
「頑張れ、総ちゃん、負けないでーーー。」と葵の大きな声援が会場一杯に響いた。
(全く、俺の想い人に少しはいい所見せないとな・・・)と最後の力を振り絞り相手に向かって行った。
はたから見たら特攻ににも見えたが、僅かながらの勝機もあった。あれ程の大魔法、威力も凄まじいが、術者に影響の無い様にするはず、つまり近づきさえすればいい。しかし・・
「近づけば勝てると思ったか、バカな野郎だ、最初からこの魔法は囮、本命は接近戦のこの魔法だよ!」
と、大量の氷の槍を作り出し。
「さぁ、串刺しのショータイムだ!!!!」とこちらに放ってきた。
防御も回避も不可能・・・どうするか・・・なんてことも無い・・・猪突猛進!数多くの氷の槍を食らい激痛が襲うがそれでも止まらない。こんな事を相手は予期しておらす混乱していた。そして最後に俺の攻撃が決まったが、そのタイミングで魔法力が切れひざから崩れ落ちてしまった。
そのような状況であったが、対戦相手はギリギリ耐えていた。
「この、クソ野郎が!!この俺様に楯突くなんて、絶対許さね、ぶっ殺してやる。」と氷槍を作り出し、
自分に向かって投げてきた。自分に真っすぐ向かっており、満身創痍な自分はもはや動く事も出来なかった。
そんな中、葵の声が試験会場に響いた。
「やめてーーーーー!」
そして・・・・氷槍は自分の目の前で砕け散った。
「何ですか、この無様な試験は!!責任者はどこですか!!」とのいきなり現れた軍服をきた人は怒鳴りつけた。
「なんだ、てめぇ、俺様はこの・・・」と言った所で対戦相手は地面に叩きつけられた。
「全く、マナーがなってないですね。」と涼しい顔で語りながら
「私は近衛軍団所属の者です、直ちに学園長他責任者は出頭しなさい!!」と言った所で自分の意識は無くなった。




