第54話 試験開始
試験当日いつも通りを装いつつも非常に緊張していた。
(まったく、前回といい今回といい試験の内容難しくないですか・・・まぁ、実力差もあるし無理の無い範囲でやるしかないし、実力もいきなり上がるわけな無いしな。)と試験会場の近くに来た時、話し声が聞こえたのだが、何故か気になり耳をすまして、その会話を聞いてみた。
「こんな事はこれっきりにしてくれ、もう無理だ!」
「いいのか、あんたのやった不正を学園に報告すれば、あんたの人生ゲームオーバーだぜ、いいから黙って俺らの言うとおりにしてろ!」
「・・・わかりました・・・」と教諭とあのSクラスのメンツのやり取りが聞こえた。
「俺らはあの女の同郷のカス達をボコれればそれでいい、あんたは何も考えずに俺らの言うとおりにやればいい。」
「・・・・はい・・・・」
(なるほど・・こんな裏事情があったのか・・どうするかな・・・陽斗や司に伝えるかな・・・いや、一応注意だけ伝えておくか・・・試験だし大きな怪我も無いだろうし。)とその場を離れ最初の試験の順番の来る司に
「司、気をつけてな。無理はするなよ」とエールを送っておいた・・がその判断は間違いであった。
試験開始直後相手の強力な魔法攻撃によって司は大怪我を負ってしまった。応急手当を受けたのち病院に緊急搬送された、しかしこの試験では毎回大なり小なりの怪我はあるので試験はそのまま続行された。
陽斗は、冷静を装っていたがやはり頭に血が昇っていたのか、全くいいところなく、こちらも司程でもないが怪我を負ってしまい、同じく病院に搬送された。
このような事態にいたり俺は
(あの時に俺が試験を止めていたら・・・)と自問自答していた。
そうしていると、自分の試験の時間になり対戦相手と対面した。
「お前の同郷の奴ら大したことないな、まさに雑魚。」とあからさまの挑発をしてきたが冷静に
「よろしくお願いいたします。」と冷静に剣を構えた。
「け、つまんねえな、まあいいや、お前をボコにしてあの女の泣き顔を拝ませてもらうかな。」
「・・は、どういう事だ・・・」
「お前は俺ボコボコにされればいいんだよ。じゃ始めるか。」と試験が開始された。




