第50話 人は過ちを繰り返す・・
夏休みロスもすっかり無くなり通常の授業カリキュラムをこなしていき、2回目の入れ替え試験の日程が発表されると学園全体にピリピリした空気が漂ていた。基本的にこの学園に入学できただけで、かなりの魔法の才能が有り、将来エリートコースになるのはほぼ確定なのだが、そんな中でも競争意識を高く持ち、常に向上心を持たせるのが、この国の教育方針であり、家柄や身分に囚われないのが、学園の方針ではあるが一部の生徒や保護者により、この原則は多少歪んでいた。
一部の生徒は元々の家柄や身分で差別を行い、他の生徒と軋轢を生んでいた。
そんな中でも大半の生徒は試験の準備に勤しみ、試験勉強や魔法能力の向上に勤しんでいた。自分達も自習室にて勉強会を開催しようとしたが、何故か自分達の周囲だけがブリザードが吹き荒れているかと思うくらい冷え切っていた。まぁ原因は分かっていた・・・。
「さて、総君、司君、この前の英語の小テストの結果はどうでしたか・・・?」と葵の冷たい声の前に
自分と司は、再びの正座の上、濡れた子犬の様に震えていた。その異様な光景に他の自習室使用者の面々も息を殺しながら、勉強に勤しんでいた。
そんな中、司が弱々しく発言した。
「・・・え・・っとですね・・これには・・ふかい・・・・・」
「そうね、二人でよく魔法実技の訓練をしていたいたよね・・・そこは怒らない・・・」
いや、絶対怒ってる・・・そんな雰囲気ビシビシ感じれれる。
「でもね、この前の英語の小テストの結果・・言ってみて・・・」何故かこの時点で背筋がゾクッとした。
「え~と、たしか・・」
「二人とも、赤点ギリギリだったよね。」
((なぜ・・バレてる!!・・))と顔に出てしまったのか
「・・・やっぱり、そうなんだ・・・で結局どうだったの?」
((しまった。ブラフだったか・・・しかし、これ以上の抵抗は無意味か・・))
「はい、仰る通り赤点ギリギリです。申し訳ございません。」と深く頭を下げたが
「なんで、同じ事を繰り返すのかな?教えてほしいかも?なんでかな?」笑顔だが非常に冷たい目線が心に突き刺さった。
「本当にすいませんでした。今度は心を入れ替えますので許して下さい。」と必死の謝りと澪達の弁明も有り今度英語の勉強会の開催時にしっかり参加する事で何とか許してもらった。




