第47話 学園に戻る日の朝
夏休み最終日この日に学園まで帰る為、朝食を食べていると母親から
「あんた、次は正月に帰って来るんだよね?」と言われたので
「そうだよ、連休も課題やら自主鍛錬などあって帰るのは難しいと思うよ。」
「そう、寂しいわね・・」
「お・・」
「葵ちゃん達に会えないなんてお母さん寂しいわ。」この発言に言い掛けた言葉を飲み込んだ。
「・・・さいですか・・・」
「そういえば、陽斗君、紬ちゃんが付き合い始めたけど、あんたも頑張りなさいよ!」
「・・だから葵とは・・・」
「一言も葵ちゃんとは言ってないけどね、・・わかりやすい息子だ事。」
「・・・・」
「頑張りなさいよ、あの子には支えてくれる人が必要、それがあんたか他の人かはわからない。
でも後悔しないよう頑張んなさい。あと健康には気を付けるのよ。」
「ああ、わかった。」としっかり返事をしてバス停に向かった。バス停には他の家族も集まっており、久々の再開もあと僅かになり、涙を流している人もいる中、葵を見つけた母親は
「葵ちゃん、学園でも総の事、よろしくね。」
「はい、朱鷺子さん、私の方こそお世話になりっ放しで申し訳ないです。」
「まあ、ホントによく出来た子だわ、総には勿体無いわね。早くいい男の子見つけなさいな。」
「いえ、私は・・そういうのは・・」
「母さんいい加減にしろよ、葵がすごく困ってるだろ!」と葵と母親の間に入り、一旦この会話を終わらせようとした。
「あら、ヤキモチ、それとも不安なのかしら?葵ちゃんこんな粘着質な男はやめておきなさいね。」
「親としてその発言どうなの?」との抗議も自分を押しのけ
「学園でも健康に気を付けてね。」と葵を優しくハグした、葵は少し涙を流しながらしっかりと
「はい、行ってきます。」と返事をした。やがてバスが来てみんな乗り込み、バスは発車した。
ほんの少し走り、振り返りと母親を見ると泣いているのが分かった。
いろいろな決意を胸に抱きながら、自分たちは学園へと向かっていった。




