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第46話   整理整頓


 夏休みも最終日前日になり課題も明日学園に行く支度も終わり、家でまったり過ごしていると、母親から


 「あんた明日帰る前に、屋敷でちょっと手伝いしまさいよ。」との(強制的な)お願いに


 「イエス、マム!」と元気一杯な返事で返したあと、家から10分程の葵の屋敷に到着後少し離れた小屋の整理整頓をお願いされた。小屋の中を見て


 「え~これマジで大変だけど・・・」


 「私も雪代さんもいい年なんだから重たい物もてないでしょ。いいからやりなさいね。」


 「・・・はぁ、畏まりました。」と作業を開始しようとすると、


 「そうそう、お屋敷内には立ち入り禁止だからね、また、怒られるわよ。」と言われ、昔お屋敷内に入って雪代さんにこっぴどく怒られたのを思い出した。


 「わかってます。あんな雪代さんも見た事ないから、小さい頃とはいえ恐怖をすごく感じたし。」

ちなみに、女性の立ち入りは問題ないので家の母親や紬や澪は普通に遊びに来ている。


 「じゃ、終わった頃に迎えに来るから、大体2時間位で終わらしておいてね。」と自分の仕事に向かっていった。


 「・・さて、やりますか。」と気合をいれ作業を進めていくと意外と荷物の中身も重くなく非常にスムーズに作業が進展していったが、ふと端の方に隠してあるように置いてある小箱を見つけた。箱の側面によくわからない?模様が描かれており、なぜか気にはなった。どうしようかと思ったがとりあえず整理の邪魔なので脇に避けて置き、後程元の場所に戻そうと思い整理を続けていった。その後一段落した頃、母親が見に来て


 「あら、意外と順調そうね、あと30分位で終わるかな?」と言ってきたので


 「まぁ、そんなもんじゃね、あとは床の掃き掃除に窓ふきに箱を元に戻すだけだし。」と言ったとき


 「あれ、その箱は?」


 「ああ、なんか隅に置いてあった、そういえばこの模様何か分かる?」との問いに


 「なんだろ?まぁ元の場所に戻しておいてね、わかっていると思うけど決して中身見たら駄目だからね、これはマジだからね。」とクギを刺された。しかし駄目と言われると見たくなるのがん人間である。

少しの葛藤の末、意を決して箱を・・・・元の場所に戻した。


 (なんか、見ちゃいけないよう気がするし、たぶん葵のだからな・・)そうして小屋の整理等が終わった頃今度は雪代さんが見に来た。


 「どうです、総一郎様、首尾の方は、」


 「あ、どうでしょう綺麗になったと思いますが?」


 「おお、ありがとうございます。この重たい箱は中々持ち上げるのも大変でしてね、最近足腰が痛くて」

と、非常に感謝された。その後雪代さんは仕事に戻り小屋の前で母親を待っていた時に、ふと葵が現れた。


 「あれ、総ちゃんなんでここにいるの?」と非常に驚いた顔をしており、

 

 「ああ、ここの小屋の整理をお願いされたんだ。もう終わって帰るとこだけど。」


 「・・そう、なんだ・・あ、の・・・なか・に・・」


 「??・・ああ、小箱か、大丈夫中身とか見てないし!」とやましい事など無いはずだが何故か焦りながら答えていると。


 「ホントにホントにホントに見てない?」と強く確認された。なぜそんなに強く確認してくるのか疑問に思ったが


 「本当に何も見てないです。」とのやり取りを何回か繰り返し、やっと納得したのか信じてくれた。


その後母親も来て、確認してもらい本日はそのまま帰宅した。

 




 夜遅くに小屋に葵がやってきた。総一郎が端に寄せた箱を取り出し、手持ちのカギを使って開けて中身を確認した。勿論、彼がこの箱を開けれる訳がないのは分かっている。しかし気になってしまった。


 (中身を見たら・・きっとこの関係はきっと崩れる。・・・それはいやだな・・・でも・・・)


と考えつつその箱をそのまま小屋の中に置いて置く事にした。



 

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