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第35話   客間へご案内・・


 夕飯も終わり、葵と二人ソファーに座ってテレビを見ながらまったりとしていると、急に葵の頭が肩に乗ってきた。横を向くと葵が完全に寝落ちしていたのが分かった。お風呂上りでもないのに何故かいい匂いがしてくる。思春期の男子には堪える状況である。


 今は夜の8時半前後であり、今日の移動で疲労が溜まっていたのだろう。自分のもう寝ようと思った頃合いであるが、一気に目が覚める事に動揺していたが、何とか葵を起こそうとしたが、


 「葵起きろ、ここで寝ると明日、体中痛いぞ。」と揺さぶったりしたが、反応は軽く、


 「う・・ん・・・」と全く起きる様子はなかった。どうしようかと考えたが、まだまだ母親の入浴が終わらない以上自分が葵を部屋まで連れていくしかないと、自分自身に言い聞かせ葵の手を肩に回して部屋まで連れて行く事にした。幸いリビングから客間までは大した距離はないし、自分も鍛えており運ぶこと自体は苦ではなかったが何分、意中の女性とこんなに密着した体勢だと、非常にまずい気持ちにも成りかねない。


 なんとか客間に到着し葵を布団の中に入れ布団を掛ける所まで終わらせる事ができ、自分も隣にある自室に戻ろうとした時急に、


 「総、もう寝た?」と母親の声が隣の自分の部屋の前から聞こえてきた。


 「肩もみお願いしたいのだけど、起きてる?・・寝ちゃったかな、仕方ない葵ちゃんも寝たみたいだし、今日準備に疲れたから私も寝ようかな。」と自室に戻る母を見送りつつ息を潜んでいたら、いつの間にか睡魔に襲われ寝落ちしていた。 

 

 

 

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